検査・診断
血液検査や筋電図検査、筋生検、MRI検査などさまざまな検査を行い、その結果から筋炎であることが判明し、特徴的な皮膚症状がある場合に皮膚筋炎と診断します。
検査所見として、血液検査では筋肉の炎症を反映する筋原性酵素のアルドラーゼ(ALD)やクレアチンキナーゼ(CK)が上昇します。また、CRPといった炎症マーカーの上昇を伴う場合や、筋炎患者に特異的に検出される自己抗体である、抗Jo-1抗体をはじめとする抗ARS抗体、抗MDA5抗体、抗Mi-2抗体、抗TIF1-γ抗体が陽性になる場合もあります。
筋電図検査は、筋肉に微量の電気を流して筋肉の反応を測定することで、筋力低下の原因が神経によるものなのか、筋肉によるものなのかを確認するのに役立ちます。筋生検は筋肉の組織の一部を採取して顕微鏡で調べる検査です。これによって筋炎の診断が確定します。
皮膚筋炎では筋肉だけでなく、肺や心臓などの臓器が障害されることもあるため、必要に応じて胸部X線検査、心電図、胸部CT検査、心臓超音波検査などの検査も行います。
また、皮膚筋炎では、がんが併発していることもあり、年齢や性別に応じたがんのスクリーニング検査が必要です。
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