検査・診断
突発性難聴の診断には、まず問診で発症前後の状態、職業、既往歴、服薬歴、耳の手術歴などを確認し、原因の明らかな病気を除外します。
そのうえで顕微鏡や内視鏡を用いて外耳道や鼓膜を調べ、異常がないかを確認し、音の聞こえの程度を評価するために純音聴力検査が行われるのが一般的です。めまいがある場合には眼振検査が行われます。
このような検査で突発性難聴が疑われた場合には、突発性難聴と症状が似ている聴神経腫瘍との鑑別を目的として脳波の検査(ABR、聴性脳幹反応)や脳のMRI検査などが行われます。外リンパ瘻*が疑われる場合には、外リンパに特徴的なタンパクであるCTPを検出する検査(CTP検査)を行うこともあります。
*外リンパ瘻:耳の内耳という器官を満たす外リンパ液が漏れだし、難聴や耳鳴り、めまいなどさまざまな症状をきたす病気。
参考文献
- 一般社団法人 日本聴覚医学会.急性感音難聴診療の手引き2018年版.金原出版.2018.152p
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