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かんぱん

肝斑

最終更新日
2021年09月17日
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2021/09/17
更新しました
2018/08/24
掲載しました。

概要

肝斑(かんぱん)とは、いわゆる“しみ”の1つで、両側の頬を中心に生じる薄茶色の色素斑です。しみは肌にメラニン色素が過剰に蓄積することで発生し、肝斑以外にも老人性色素斑雀卵斑(じゃくらんはん)そばかす)など、さまざまな種類があります。多くは加齢や紫外線によるものですが、肝斑では女性ホルモンや摩擦による刺激の関与も指摘されています。

肝斑の多くは女性に発生し、特に中年女性に多くみられますが、高齢者にはほとんどみられません。妊娠している人、経口避妊薬を使用している人に発生することが多く、閉経後のホルモン補充療法によって生じることもあります。

肝斑では薬を用いた治療が中心です。特殊な照射方法を除いて一般的なレーザー治療が無効であるため、内服薬や外用薬を使用して症状の改善を図ります。

原因

肝斑の原因はいまだ分かっていませんが、肝斑の悪化には紫外線と女性ホルモンが影響すると考えられています。しかし、この具体的なメカニズムは不明です。

紫外線

肌や髪などの色を構成する黒〜茶色の色素をメラニン色素といい、メラニン色素は体内にある色素細胞(メラサイト)から作られます。メラニン色素は紫外線から皮膚を守る役割も果たしていますが、紫外線を浴び続けるとメラニン色素が過剰に作られ、しみとなって現れるようになります。

女性ホルモン

女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンによって色素細胞が活性化し、メラニン色素の分泌が促されるために、妊娠、経口避妊薬、ホルモン補充療法など、女性ホルモンのバランスの変化に伴って発生しやすくなります。

そのほか、日光の作用によって肌が敏感になる薬や、自己免疫性甲状腺疾患なども肝斑のリスクを高めると考えられ、洗顔などによる顔への物理的な刺激も悪化の原因となります。

症状

肝斑では顔の左右対称に、薄茶色の色素斑が生じます。多くの場合、色素斑は頬からおでこにかけてみられ、目の周りを避けて起こるのが特徴です。

顔の片側だけにできる場合もありますが、いずれにしてもかゆみや痛みは伴いません。

ときに、肝斑と老人性色素斑など、複数の種類が合併することもあり、専門医でなければ症状だけで見分けるのは難しいとされています。

検査・診断

肝斑の診断は通常(1)肝斑に特徴的な薄茶色の色素斑である(2)色素斑が目の周りを避けてできている(3)周囲との境界がはっきりとしている場合に診断されます。

しみには肝斑だけでなく、老人性色素斑雀卵斑など、さまざまな種類がありますが、種類によって治療法が異なります。そのため、これらの病気との鑑別を目的として、色素斑に紫外線の照明を当てて行うウッド灯検査が行われることもあります。これによって病変部をより鮮明に見ることができます。

治療

しみの治療というとレーザー治療が広く知られていますが、肝斑では一般的なレーザー治療の効果が期待できません。かえって色が濃くなってしまう場合があります。

そのため、肝斑ではアミノ酸の1種であるトラネキサム酸や、ビタミンCの内服、メラニン合成抑制剤(ハイドロキノンなど)の外用薬で治療を行うのが一般的です。

ホルモンバランスの変化に伴って発生・悪化しやすいため、女性ホルモン剤を服用している場合にはホルモン剤の中止も考慮されます。ホルモンの影響であれば、出産後やホルモン剤の中止によってよくなることが多いといわれています。

このような治療でも効果が現れない場合は、“レーザートーニング” という低いエネルギーでかさぶたを作らないように照射をするレーザー治療が検討されることもあります。

予防

肝斑の発生・悪化を防ぐためには、第一に紫外線を避けることが大切です。帽子や日傘、サングラスなどを使用したり日陰を歩いたりして、紫外線対策を行いましょう。

また、肝斑は肌への物理的な刺激も発生・悪化の原因になります。洗顔時にごしごしと顔を洗ったり、過度にマッサージしたりと刺激を与えないように注意しましょう。

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