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肺がん

最終更新日:
2024年07月30日
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治療

肺がんの治療は手術治療・薬物治療・放射線治療が3本柱となっており、進行度やがんのタイプによって治療方針を決定します。

比較的早期の段階で発見された場合は手術による切除が行われます。薬物治療や放射線治療は、場合によって単独で行われたり組み合わせて行われたりします。

薬物治療としては抗がん薬による化学療法が一般的でしたが、近年は免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬などの治療薬も用いられます。免疫チェックポイント阻害薬は免疫の力を利用してがんを縮小させ、分子標的薬はある特定の分子にはたらきかけることでがんの増殖を抑制します。

放射線治療ではX線を照射してがんを縮小させます。放射線治療にはX線のほか、陽子線や重粒子線などの“粒子線”を利用する粒子線治療があります。従来のX線を利用した放射線治療は、がんがある部位の手前や奥にある正常な細胞にも影響が及ぶため、体への負担を考慮し十分に照射できないこともあります。一方で粒子線は、がんがある部位で高い量の放射線を照射し、そこで消滅します。病変部に集中的に作用し、正常な細胞への照射範囲を少なくすることができます。なお、粒子線治療は実施できる施設は限られるほか、治療の対象が限られているため希望する場合は医師に相談しましょう。

これらの治療が適応できない方には、CTや超音波画像をみながら腫瘍に針を刺してラジオ波電流で腫瘍に熱を与えて壊死させるラジオ波焼灼療法(RFA)というIVR(画像下治療)が適応になる場合もあります。

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