検査・診断
画像検査・生理検査
病歴や身体所見から肺高血圧症が疑われる場合には、まずスクリーニングとして心電図、胸部X線検査を行います。検査結果からさらに肺高血圧症が疑われる場合は、心臓超音波検査を行います。心臓超音波検査は、肺動脈圧の推定や心臓の形状の変化の評価に有用であり、この結果を参考に右心カテーテル検査の適応を判断します。
また、臨床分類を行うために、肺実質*に病変がないかを確認する胸部CTや肺機能検査、肺血栓塞栓症がないかを確認する肺換気血流シンチグラフィを行います。
*肺実質:酸素と二酸化炭素の交換が行われる肺胞の内側部分。
心臓カテーテル検査
肺高血圧症の確定診断に必須の検査です。肘や足の付け根などの太い血管からカテーテル(医療用の細い管)を肺動脈や心臓まで至らせて右心室と肺動脈にかかる圧を計測します。安静にした時の肺動脈圧の平均値(収縮期肺動脈圧×1/3+拡張期肺動脈圧×2/3)が25mmHg以上の場合に肺高血圧症と定義されています。
血液検査
肺高血圧症はHIV感染症や膠原病などの病気が原因となることもあるため、これらの病気の有無を検索するために血液検査を行います。
医師の方へ
肺高血圧症の概要、診断方針、治療方針をまとめて確認することができます。
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BMPR2変異によるHPAHの予後――早期発見を目指した運動負荷検査の取り組み
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【第7回日本肺高血圧・肺循環学会学術集会レポート】肝硬変患者における門脈肺高血圧症の診断――コホート研究によるスクリーニング要素の探求(2500字)
門脈圧亢進症に伴う肺高血圧症である門脈肺高血圧症(PoPH:Portopulmonary Hypertension)は、メカニズムの詳細が不明なため診断が難しく、病態の解明が求められている。厚川 正則氏(日本医科大学付属病院 消化器内科 准教授)は第7回日本肺高血圧・肺循環学会学術集会(2022年7
【第7回日本肺高血圧・肺循環学会レポート】診断に苦慮し治療に至った領域横断的な肺高血圧症――単剤治療で様子を見るべき症例は(3400字)
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