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腎臓

腎臓がん

目次

腎臓がんとは

腎臓がんとは、尿を作り出してからだの老廃物を排出する役割をもつ腎臓にできる悪性腫瘍のことです。腎臓を構成する細胞は尿が通る管を構成する尿路上皮の細胞や、尿をつくりだす糸球体とよばれる小器官を支える間質の細胞、または腎臓のなかに無数に走っている血管の細胞などさまざまですが、そのなかでも大半のものが尿路上皮の細胞由来のがん(腎細胞がん)であると考えられています。腎がんは男性のほうが女性よりも多く、近年は患者さんの人数が増えてきており、その原因としては遺伝性のものから環境因子によるとされるものまで、さまざまな種類があります。

原因

腎臓がんの原因には、喫煙、高血圧、偏った食生活、肥満、そして末期腎不全や血液透析などが指摘されています。これらの原因によって腎臓の一部の細胞の遺伝子に異常が生じ、がんが発症すると考えられています。一方、遺伝性のものとしてvon-Hippel- Lindau病(VHL)という常染色体優性遺伝の病気があり、そのうち約40%に腎細胞がんという種類の腎がんが発症します。さらに、染色体異常により発症する明細胞がんという種類があり、こちらは患者さんの予後がよくないものとして知られています。

症状

腎臓がんの症状は腫瘍が小さい段階では症状が出ないことが多いですので、検診や人間ドックで偶然発見されることがよくあります。症状がみられる場合には、血液が尿に混じる血尿がみられるのに痛みがない(無症候性血尿)、わき腹の痛み、そして腫瘍が大きいものではお腹がふくれてくる(腹部腫瘤)といったものがみられます。がんに対する免疫反応も生じますので、発熱、体重減少、全身のだるさ(倦怠感)といったものがみられることもあります。

検査・診断

腎臓がんが疑われる患者さんには、尿検査で血尿がみられたり尿のなかにがん細胞がいるかどうかを調べます。画像検査では腹部超音波(腹部エコー)検査で腎臓に腫瘍ができていることを確認したり、造影剤を用いたCT検査を行って腫瘍の形状や血流、さらに周囲の臓器への浸潤やリンパ節転移がないかどうかを確認します。さらに、骨や脳などへの遠隔転移がないかどうかをみるために、シンチグラフィやPET検査を行うこともあります。

治療

腎臓がんの治療は、がんが腎臓にとどまっている場合(ステージが早期である場合)には手術による切除が原則となります。腫瘍の大きさや性状、さらに患者さんのもともとの腎臓の機能などに応じて、がんができている腎臓をまるごと切除する根治的腎摘除か、またはがんを全て含めた一部を切除する腎部分切除か、どちらかになります。
手術の方法についても、腫瘍の場所や大きさ、また患者さんの体格や全身状態などを考慮しながら、比較的大きな傷をあけて行う開腹手術か、または腹腔鏡を用いた内視鏡手術かを行います。近年、ロボットを用いた内視鏡手術により、出血を少なく抑えながら短い手術時間で行うことが可能となる施設が増えてきています。
一方、手術を行っても再発する場合や、手術でとりきることができない場合には、インターフェロンという免疫系の信号のひとつを薬として投与したり、がん細胞を特異的に攻撃する分子標的薬を用いたりすることもあります。さらに、体の一部にできたがんに対して放射線治療を組み合わせることもあります。


詳しくはこちらもご参考ください。
https://medicalnote.jp/contents/160302-018-OV
https://medicalnote.jp/contents/160616-003-MH
https://medicalnote.jp/contents/160302-019-AS

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