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Intestines
腸重積
腸重積とは、腸の一部が隣接する腸内にはまり込んでしまう状態を指します。3か月以上6歳未満の乳幼児、特に1歳前後の乳児に発症することが多く、緊急の対応が求められる病気です。 腸重積は成人でも...
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大腸・小腸

腸重積ちょうじゅうせき こども (別:腸重積症)

更新日時: 2017年04月25日【更新履歴
更新履歴
2017年04月25日
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概要

腸重積とは、腸の一部が隣接する腸内にはまり込んでしまう状態を指します。3か月以上6歳未満の乳幼児、特に1歳前後の乳児に発症することが多く、緊急の対応が求められる病気です。

腸重積は成人でもみられることがありますが、成人の場合には悪性リンパ腫や大腸がんなど、腸重積の原因となる病気が潜んでいることが多いです。

原因

腸重積の原因は大きく2つに分けられます。

乳幼児期にみられる小児腸重積

乳幼児期にみられる小児腸重積は、ウイルス感染などによって腸管のリンパ組織が大きく腫れあがることが原因で起こります。

年長児・成人にみられる腸重積

年長児・成人にみられる腸重積は、腸管内に存在する腫瘍組織(小腸ポリープやメッケル憩室、悪性リンパ腫)や手術を行った部位の癒着などが原因と考えられています。

症状

腸重積の主な症状には、腹痛、嘔吐、血便がありますが、発症初期からこれら3つの症状が揃う可能性は低いです。

まず起こる症状として、腹痛があります。数分から10数分の間隔で痛みが強くなったり弱くなったりを繰り返します。小さいお子さんの場合は上手に痛みを表現できず、痛みにあわせて泣いたり泣き止んだりを繰り返します。

乳児であれば、腹痛という症状よりは、なんとなく元気がなく不機嫌、哺乳力が弱い、原因がないのにいつもと比べて泣き方がひどいという症状が現れます。

また、発症してから時間が経つと、嘔吐や粘血便などもみられるようになります。粘血便はイチゴのジャムに似ていることから、「イチゴゼリー状の粘血便」ともいわれます。出血や腸へのダメージが強くなると、貧血や血圧低下などの状態に陥ります。

検査・診断

腸重積の診断では、腸の一部が腸のなかにはまり込んでいることを確認するため、画像検査がおこなわれます。具体的には、超音波検査を用いて病変部位(病気が起こっている部分)を確認します。超音波検査は、リアルタイムに腸の状態を観察することが可能です。

また、腸重積では造影剤を肛門から入れ、レントゲンを用いて造影剤の流れを確認するために注腸造影もおこなわれます。造影剤が病変部位を通る際、腸重積に特徴的な画像所見を確認することができます。加えて、造影剤が通過するタイミングに一致してはまり込んでしまっていた部分が整復(正常な状態になおすこと)されることもあります。

治療

腸重積はできる限り速やかに治療をおこなう必要があります。発症から24時間以内であれば、手術をおこなわず治る可能性が高いです。具体的には、肛門から造影剤や空気を入れ、病変部位に対して陽圧をかけながら整復する方法がとられます。

こうした治療方法で改善しない場合には、開腹して腸のはまり込みを治す手術が検討されます。また、長時間はまり込んだままで血流が滞った状態が続いた場合には、腸管を切除する手術がおこなわれます。

腸重積では、小腸ポリープやメッケル憩室、悪性リンパ腫などが原因となって発症することもあります。このような場合には、病気に対する治療(化学療法や手術など)が適宜検討されます。

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