原因
膿胸の多くは、胸腔内に黄色ブドウ球菌や嫌気性菌、化膿レンサ球菌、グラム陰性菌、口腔内常在菌などの細菌が増殖することで発症します。
急性膿胸
肺炎や縦隔炎の進行、食道穿孔や胸部の外科的手術によって膿胸を発症する場合があります。肺炎や縦隔炎が原因となった膿胸は、特に高齢者や副腎皮質ステロイド薬を使って長期治療を受けている方、糖尿病患者などのように、免疫力が低下している方にみられます。
また、薬剤の包装シートや義歯のような鋭利なものを誤って飲み込んでしまったり、内視鏡の検査時に食道が傷付いたりして食道に穴が開いてしまい、膿胸を発症するケースもあります。このほか、肺や食道の切除手術後などに切除した部位がうまく縫合せず、膿胸を発症する場合もあります。
慢性膿胸
急性膿胸を適切に治療できなかった場合や、結核菌感染により胸膜に炎症がおよぶ結核性胸膜炎が長引くことで発症することがあります。
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