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薬剤アレルギー

最終更新日:
2018年09月11日
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2018/09/11
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原因

アレルギー反応は、その発生メカニズムによって4種類に分かれており、薬剤はいずれのアレルギーも起こす可能性があることがわかっています。

Ⅰ型アレルギー

即時型アレルギーやアナフィラキシーと呼ばれるタイプのもので、薬を投与してから数分~数十分で症状が現れます。

原因となる薬が体内に入ると、IgE抗体とマスト細胞のはたらきでヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質が放出され、かゆみや粘膜の充血、むくみなどのさまざまな症状が引き起こされます。抗菌薬や鎮痛薬などが原因となります。

Ⅱ型アレルギー

細胞障害型アレルギーと呼ばれるタイプのものです。自分の細胞に原因となる薬剤が結合し、免疫が活性化することでその細胞にダメージが加わり、さまざまな症状が生じます。主に赤血球や血小板などの血液中の細胞が障害され、溶血性貧血や紫斑が生じることが多いです。頻度は高くありませんが、ペニシリン系の抗菌薬は溶血性貧血を起こすことが知られています。

Ⅲ型アレルギー

原因となる薬剤とその抗体が結合した免疫複合体が組織に沈着することで、ダメージが加わるタイプのものです。主なものでは、高用量のペニシリン系抗菌薬による血清病やヒドララジンによる腎炎が挙げられます。

Ⅳ型アレルギー

遅延型アレルギーと呼ばれ細胞性免疫(T細胞)が関与します。原因となる薬剤が投与されると、T細胞に刺激が伝えられ、サイトカインが放出されることで細胞にダメージが加わるものです。薬剤による肝障害や薬疹中毒性表皮壊死症スティーブンス・ジョンソン症候群など)の多くはこのタイプです。

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