症状
IgG4関連疾患では、主に唾液腺や涙腺、膵臓に病変がみられ、そのほか胆管や肺、腎臓、眼窩(眼球が入る骨のくぼみ)、リンパ節、下垂体、甲状腺、後腹膜(胃や腸などを包む腹膜の背中側)などさまざまな臓器に影響が生じます。これらの臓器でIgG4を作る形質細胞が集まり塊を作ることから、現れる症状は以下のように臓器によって異なります。
- 唾液腺や涙腺……腺腫大による上眼瞼(上まぶた)の腫れ、口の渇き、ドライアイ
- 肺……咳や息切れ
- 膵臓・胆管……黄疸、腹痛、吐き気、糖尿病症状(口の渇き、体のだるさ、体重減少)
- 腎臓……むくみや体のだるさ、尿関連症状(尿量の低下、夜間尿、頻尿)
- 下垂体……頭痛、視野狭窄、疲れやすい、食欲不振、脱毛、女性では無月経
- 眼窩……眼球の突出、目の周りの腫れや痛み
- 後腹膜……側腹部や背中の痛み、水腎症(尿の通る管を圧迫されて起こる病変)に伴う排尿障害
など
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