症状
MOGADでは視神経(眼球に入ってくる光の情報を脳に伝達する神経)、脊髄(脳からつながり、手足に情報を伝えるための中枢神経)、脳を中心に炎症が起こります。炎症が起こる部位により、視神経炎、脊髄炎、急性散在性脳脊髄炎、髄膜炎、皮質性脳炎などが生じ、さまざまな症状が現れます。
視神経炎
視神経炎による視力障害はMOGADの患者さん全体のおよそ8割の方に見られる、頻度の高い症状です。視神経炎では、以下のような症状が現れます。
- 片目または両目の視力が急激に落ちる(視力低下)
- 視野の真ん中が見えない、視野の周辺が見えない(視野欠損)
- 色が薄く見える(色覚異常)
- 目を動かしたときに目の奥に痛みを感じる(眼球運動痛)
脊髄炎
脊髄(背骨の中を通る神経の束)に炎症が起こる「脊髄炎」はMOGADの患者さん全体のおよそ5割に起こり、特に成人での発症が多く見られます。MOGADでは、脊髄を横断するような形で広範に炎症が起きる「横断性脊髄炎」が多く、以下のような症状が現れます。
- 手足に力が入らない、歩きにくい(運動障害)
- 手足がしびれる、手足の感覚が鈍い、手足の痛み(感覚障害)
- 尿閉や頻尿、尿失禁や便失禁、便秘などの排泄機能の異常(膀胱直腸障害)
急性散在性脳脊髄炎(ADEM)
感染やワクチン接種などをきっかけに免疫系が反応して自分の組織を攻撃し、脳や脊髄の広範囲に多発的な炎症が起こります。子どものMOGADでは、ADEMを発症する症例が多く見られます。ADEMでは以下のような症状が現れます。
- 発熱
- 頭痛
- 吐き気、嘔吐
- 倦怠感
- けいれん
- 意識障害
- 視力障害
- 歩行障害
- 麻痺やしびれ
髄膜炎
髄膜(脳と脊髄の外側を覆う膜)を中心に炎症が起こる髄膜炎では、以下のような症状が現れます。
- 頭痛
- 発熱
- 項部硬直(首を前に曲げにくい状態)
- 意識障害
皮質性脳炎
大脳皮質と呼ばれる、脳の表面を覆う薄い神経細胞の層に炎症が起こると、以下のような症状が現れます。
- 頭痛
- 発熱
- けいれん
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