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概要

むくみ(浮腫)とは、何らかの原因で血管中の水分が漏れ出して、血管外の皮下組織に過剰に溜まった状態のことです。全身に起こる場合もあれば、腕や脚など体の一部分だけに起こる場合もあります。

むくみは長時間立ちっぱなしだったときなど、健康な人にもみられることがありますが、多くは一時的なものであり、過剰に心配する必要はありません。しかし、むくみが長く続いたときや、全身にむくみがみられる場合は内臓の病気が原因となっていることもあり、注意が必要です。

原因

通常は、血管外に漏れ出した水分は、静脈やリンパ管を通じて血管内に再吸収され、血管外の水分は正常な量に保たれています。しかし、静脈やリンパ管の流れが悪くなると、漏れ出た水分がうまく回収されなくなり、過剰な水分が血管外に滞ってしまいます。

正常な人にも起こることがあり、その原因の多くは血液や体液、水分が脚に溜まることによるものです。女性や高齢者など、脚の筋肉が弱い人に起こることが多く、血液が溜まりやすくなる夕方から夜によくみられます。

このようなむくみは注意を要するものではありませんが、ときには重大な病気が原因となっていることもあります。

心臓の病気が原因の場合

心臓は全身に血液を送り出すポンプのような役割がありますが、このポンプ機能が弱くなったときにむくみがみられることがあります。手足の血液を心臓に戻すことができなくなり、滞った血液が血管外に漏れ出すことでむくみが起こります。両足のむくみではじまり全身がむくんで息苦しくなったり、体重が急激に増えたりすることが特徴です。

腎臓の病気が原因の場合

腎臓は血液から水分、塩分を尿として排出するはたらきと、血液中のタンパク質をとどめ、尿中に多量に排泄されないようにする働きがあります。しかし、何らかの異常で腎臓の機能が障害されると、水分などが排出されなかったり、重要なタンパク質の血中濃度が低下したりしてさまざまな異常をきたすことがあり、そのうちの一つがむくみです。 タンパク質は血管中に水分をとどまらせる機能があるため、タンパク質が不足することで血管外に漏れ出る水分量が多くなり、むくみが発生します。

肝臓の病気が原因の場合

肝臓はタンパク質を合成するはたらきがありますが、肝臓の機能が低下すると血液中のタンパク質が少なくなり、むくみが発生することがあります。

症状

むくみは少しずつ症状が現れることの方が多く、起床時に顔が膨らんでいたり、夕方頃に靴がきつくなったりすることで気づくことがあります。重さやだるさがあっても、一時的なものであれば心配いりませんが、突然むくみが現れたり、息切れ、痛みがあったりするときには注意が必要です。むくみは、一般的に血液の溜まりやすい脚に起こることが多いですが、原因によっては手や顔などにも起こることがあります。

また、むくみの程度を推測するのに、体重変化が役立ちますので体重を量っておくことも大切です。

むくみが起こりやすい部位の詳細については以下の記事を参照してください。

治療

通常よくみられる一過性のむくみの場合は、自然に解消することもありますが、適度な運動や健康的な食事を心がけることで、普段からむくみを予防することが大切です。重大な病気がむくみの原因になっている場合は、早めに医療機関を受診した方がよいでしょう。

重大な病気が原因のむくみに対して一般的に行われることの多い治療には、以下のようなものがあります。

心臓の病気が原因の場合

心臓の機能が弱っている原因を特定し、原因に応じた薬物治療が行われることが多いです。心拍に乱れがあって薬物治療だけでコントロールが難しい場合は、ペースメーカーなどの医療機器が使われることもあります。また、喫煙や塩分の摂り過ぎは心臓の負担となるので、生活習慣の改善が効果的なことも多いでしょう。

腎臓の病気が原因の場合

腎臓が原因のむくみが見られる場合はナトリウム摂取量を制限し、利尿薬などで腎臓の負担を抑える治療を行うことが多いです。腎臓の機能が低下する原因はさまざまで、原因への治療が可能な場合にはそれに応じた治療が選択されます。原因へ治療が困難な場合は、免疫抑制剤などの薬物治療が行われることがあります。

肝臓の病気が原因の場合

肝機能が低下した原因が特定できる場合は、原因の治療を行います。また、食生活の改善が非常に重要で、肉や魚などの動物性タンパクや塩分の摂取量を控える必要あります。また、飲酒は肝臓へのダメージが大きいため、控える必要があります。

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