インタビュー

NICUとはなにか―赤ちゃんの治療のための集中治療室

NICUとはなにか―赤ちゃんの治療のための集中治療室
高橋 尚人 先生

東京大学医学部附属病院 小児・新生児集中治療部教授・部長

高橋 尚人 先生

この記事の最終更新は2015年09月09日です。

NICUは、生まれたばかりの赤ちゃんが医療の助けを必要としているとき、治療のために入る集中治療室です。もし赤ちゃんがNICUに入ることになったら―この記事がご家族の皆さんの疑問や不安を解消するきっかけになれば幸いです。NICUについて、東京大学医学部附属病院小児・新生児集中治療部教授・部長の高橋尚人先生にうかがいました。

NICU(Neonatal Intensive Care Unit:新生児特定集中治療室)は新生児(生まれたばかりの赤ちゃん)に特化した専用のICU(集中治療室)のことです。一般のICU以上に細菌感染などを防ぐために厳重に管理されていて、赤ちゃんはひとりずつ保育器の中で酸素や栄養をもらいながら治療を受けます。

東京大学医学部附属病院小児医療センターのNICUは9人の赤ちゃんを受け入れることができます。東京都の周産期搬送ネットワークシステムに参加していて、中央ブロックの責任センターとなっています。NICUがある施設は新生児科のある比較的大きな病院に限られているので、その他の病院や産院からも多くの赤ちゃんが送られてきます。

少子高齢化の時代と言われていますが、現状では新生児医療を必要とする赤ちゃんの数に対して、NICUの病床数はまだ十分とはいえません。全国的に見ても、30代・40代で出産される方の数は増えていますし、高いリスクのもとで生まれてくる赤ちゃんの数は、とても多くなっています。

NICUは超低出生体重児(1,000g未満)を含むあらゆる病的新生児が対象で、除外対象はありません。外科疾患についてもすべて対応しています。基本的に一度も自宅退院していない赤ちゃんが入院対象となります。

東京大学医学部附属病院小児医療センターではECMO(体外式膜型人工肺)やCHDF(持続的血液濾過透析)など、他のNICUでは対応できない治療も行います。年間で200〜250人ほどの赤ちゃんが入院します。そのうち極低出生体重児(1,500g未満)は50人、超低出生体重児は20人くらいです。外科疾患や先天性心疾患の赤ちゃんはそれぞれ40人程度です。

NICUでの治療は保険の適応となっていますので、ご本人負担は2割ですが、未熟児養育医療制度などを利用すれば、その費用についても給付を受けることができます。そのため、実質的にご負担いただくのは通常どの赤ちゃんについてもおむつ代程度となります。ただし、世帯の所得額によっては一部負担の場合もあります。この制度を利用して給付を受けられるのは下記の条件に当てはまる場合です。

  • 赤ちゃんの出生体重が2000g以下
  • その他入院して養育を受ける必要があると医師が認めたとき

実際には赤ちゃんの状態や症状について細かく規定されていますので、該当するかどうかは各自治体か病院でご確認ください。

受診について相談する
  • 東京大学医学部附属病院 小児・新生児集中治療部教授・部長

    高橋 尚人 先生

「メディカルノート受診相談サービス」とは、メディカルノートにご協力いただいている医師への受診をサポートするサービスです。
まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。
  • 受診予約の代行は含まれません。
  • 希望される医師の受診及び記事どおりの治療を保証するものではありません。

    関連の医療相談が11件あります

    ※医療相談は、月額432円(消費税込)で提供しております。有料会員登録で月に何度でも相談可能です。

    「多胎妊娠」を登録すると、新着の情報をお知らせします

    処理が完了できませんでした。時間を空けて再度お試しください

    「受診について相談する」とは?

    まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。
    現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。

    • お客様がご相談される疾患について、クリニック/診療所など他の医療機関をすでに受診されていることを前提とします。
    • 受診の際には原則、紹介状をご用意ください。
    実績のある医師をチェック

    多胎妊娠

    Icon unfold more