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インタビュー

公開日 : 2015 年 10 月 19 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

インターネットの普及によって、メンタルヘルスの相談窓口も多様化しています。横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンターの「メール相談」、厚生労働省のポータルサイト「こころの耳」、そして勤労者のためのメンタルヘルスチェックシステム「メンタルろうさい」について、横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンター長の山本晴義先生にお話をうかがいました。

メール相談によるメンタルヘルスケアの実施状況

横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンターでは、平成12年からメール相談(mental-tel@yokohamah.rofuku.go.jp)をスタートさせました。私が全件の相談を担当し、24時間以内の返信をめどに回答しています。初年度は116件だった相談件数が年々増加し、累計で8万件を超えています。

相談方法による特徴の比較(島悟、佐藤恵美「相談活動におけるツールの比較」2002より一部改変)

 

メールの受信時間を調べると、40%以上が夜の時間帯にメールを送っています。働く人は勤務時間の関係上、相談施設が開いているときに時間が取れないことが往々にしてあります。このような多忙な方たちにとってメール相談は非常に有効な方法であると考えます。

メール相談によりメンタルヘルスケアを行うにあたって

メールでのやりとりにあたっては、治療ではなく相談であるということをあらかじめお伝えしています。精神的・身体的症状を訴えている方には、基本的に専門医の受診を促しています。また、私が委員を務めている働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」をご紹介して、利用をおすすめすることもあります。

メールへの返信は原則として24時間以内を心がけています。これは自殺防止という危機対応的な理由もありますが、返信が遅いことで不安を募らせることのないようにとの考えでもあります。基本的には1〜2回のやりとりで終結させることにしていますが、切羽詰まったケースでは回数を重ねることが有効な場合もあるため、規則として制限は設けていません。真摯に「つながり続ける」ことで相談者に安心感をもっていただき、状況改善につながる気付きを与えられるような対応を心がけています。