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インタビュー

公開日 : 2016 年 02 月 25 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

朝起きあがったときにクラクラとめまいがしたり、短いめまいを繰り返したりしている場合、めまいの中でも起こる頻度が高い「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」かもしれません。ここでは、BPPVがどのような病気なのか、原因や症状、治療について新潟大学耳鼻咽喉科学教授、堀井新先生にお話頂きました。

良性発作性頭位めまい症(BPPV)とはどのような病気?

良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、特定の頭の位置をとるか頭の位置を変えると、周囲がぐるぐると回るような感覚が生じる病気です。

具体的な症状の特徴としては、

・起床時にクラクラするようなめまいが起こる

・寝返りをうったり、頭や体を動かしたりしたときにめまいが起こる

・一回一回のめまいの継続時間が短い(数十秒程度)

という症状が挙げられます。

起床時や睡眠時だけではなく、洗髪などで下を向いたときや、洗濯物を干すときに上を向いた頭位でめまいが誘発されることが多いです。めまいに伴って吐き気や嘔吐の症状が出る場合もありますが、耳の聞こえが悪くなったり、意識や言葉、運動の障害を伴うことはなく、良性であるため基本的に大きな心配はいりません。

めまいを伴う疾患全般に女性の患者さんが多いので、BPPVに限ったことではありませんが、女性の発症が多くまた高齢者にも多い疾患の一つです。

BPPVは何が原因で起こる?

BPPVの原因は頭部の運動を感ずる内耳の半規管と言われる管の中に、耳石が紛れ込むためと考えられています。耳石は普段耳の奥にある重力を感知する前庭(耳石器)という場所にある、小さな砂粒のようなカルシウムの結晶です。この耳石が外傷など何らかの理由で剥がれ落ち、それが動くことで半規管を刺激してめまいが起こるのです。

半規管には、前半器官・後半器官・外側半規管と3つあり、BPPVが起きるのは主に後半器官と外側半規管です。ほとんどが特発性といわれており、外傷後や長期寝たきりで臥床している方などにおこりやすいといわれています。

たとえば、長期間寝たきりになっていると常に後半器官が下方に存在するようになるので、そこへ耳石が溜まってしまったまま動かなくなります。それが原因となりBPPVを発症するのです。

また耳石もカルシウムであるため、骨粗しょう症との関連も考えられています。

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