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インタビュー

公開日 : 2016 年 02 月 22 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

眠気は身近なものですが、病的な眠気「過眠」は、不適切な時に眠り込んでしまう、あるいは総睡眠時間がのびてしまう症状をさします。過眠症状が3か月以上つづき生活に支障が生じると病気として治療の対象になります。このうち過眠症状の原因が脳にあると考えられる病気を過眠症といいます。過眠症は重症度によって違いはありますが、歩行中や会議など、通常ならば寝てはいけない重要な場面でも我慢できないほどの強い眠気に襲われてしまう、突然眠ってしまうという特徴があります。ナルコレプシーについて、東京都医学総合研究所睡眠プロジェクトリーダーの本多真先生にお話をうかがいます。

ナルコレプシー

ナルコレプシーは、「過眠症」のひとつです。過眠症をごく簡単に説明すると「眠くなる病気」です。眠くなる病気の中には、いくつか種類があります。

眠くなる病気の代表的な原因は、「寝不足」と「睡眠時無呼吸症候群」です。現在日本人の睡眠時間自体が非常に短くなっていますが、睡眠量のみならず質も悪くなっていることが問題視されています。睡眠時無呼吸症候群の場合、「しっかり睡眠時間をとっても眠りの質が悪いために」眠くなります。夜の眠りが障害される代償として日中に眠くなるのです。ですから、眠りや目覚めの調節機構自体は正常に働いていると考えられます。

ところが、夜の眠りの量や質に関係なく眠くなる過眠症があります。これを「過眠症」と呼びます。ナルコレプシーは、その「過眠症」のなかでも代表的な病気です。脳の覚醒中枢の働きが悪くなっているために、起き続けられずに眠り込んでしまうと考えられています。

もうひとつの中枢性過眠症―特発性過眠症

特発性過眠症は、過眠症のなかでナルコレプシーと並ぶ代表的な病気のひとつです。

量・質ともに十分な睡眠をとれていて、体も脳も十分に回復しているにもかかわらず、脳がまだ眠ろうとするシグナルを出てしまうのが特徴です。ナルコレプシーとは反対に、睡眠中枢が必要以上に働いてしまう病気と考えています。

特発性過眠症では、睡眠中枢が働いている一方で覚醒中枢(目を覚まそうとするシグナル)は正常に働いていると考えられます。そのため「目が覚めようとしながら眠ろうとしている」とても矛盾した状態です。ですから、特発性過眠症の方たちは目を開けていることはできます。しかし、眠気で常にボーっとして一日中すっきりしない、という症状に悩まされてしまうのです。

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