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公開日 : 2017 年 03 月 29 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

高齢者こそ腹腔鏡手術を受けたほうがよい理由とは-消化器外科の低侵襲治療

記事1『高齢者にも安心な医療をめざして-消化器内科の低侵襲治療』では、消化器内科における低侵襲治療の考え方と、千葉市立海浜病院消化器内科が実践する内視鏡治療の例をお伝えしてきました。

高齢者に対する低侵襲治療というテーマに対し、消化器外科はどのように取り組んでいるのでしょうか。千葉市立海浜病院消化器外科診療局長の吉岡茂先生に伺いました。

腹腔鏡手術とは?その歴史は胆石手術からはじまった

傷が小さいため、術後回復が早い

腹腔鏡手術の様子
術中風景1  (画像提供 吉岡茂先生)

消化器外科が考える低侵襲治療とは手術創が小さく術後回復の早い治療方法、すなわち腹腔鏡手術です。

腹腔鏡手術中の様子
術中風景2  (画像提供 吉岡茂先生)

ヒトの内臓は、腹壁(ふくへき)という皮膚や筋肉などで構成される壁によって守られています。腹腔鏡手術とは、腹壁にカメラを入れるメインの穴とメスや鉗子等をいれるサポートの穴を複数開けて行なう治療方法です。

腹腔鏡手術は1980年末に欧米で開発され、日本では1990年に胆のう摘出術に最初に導入されました。そのため現在でも腹腔鏡下胆のう摘出術が、腹腔鏡手術の中では最も広く一般的に行われています。

腹腔鏡の手術方法

術中の腹部の画像
術中腹部1  (画像提供 吉岡茂先生)
腹腔鏡手術の様子
術中腹部2  (画像提供 吉岡茂先生)

腹腔鏡手術ではまず臍を1cm程度切開し、トロッカーと呼ばれる管を通します。その管より腹の中に炭酸ガスを注入し、作業スペースを確保します。臍部のトロッカーより腹腔鏡というカメラを入れ、モニターに映ったお腹の中を見ながら、手術器具を入れるための追加のトロッカーを3~4本ほど入れ手術操作を行います。胃や大腸切除の場合、後に摘出臓器を取り出す際に、臍部の穴を5cm程度に広げます。

通常の開腹手術での傷は数十センチに及ぶことを考えると、腹腔鏡手術は体に対する負担が少ない治療といえるでしょう。

癒着が強いと腹腔鏡手術ができないこともある

胆のう結石症の発作を繰り返すと、胆のうが十二指腸や大腸などに固く癒着するため、腹腔鏡で見てもどこに胆のうがあるのかわからないことがあります。どれが腸で、どれが胆のうなのかを、術者の手で直接さわって確認できないことが、腹腔鏡手術の欠点です。その場合、手術創を20~30cmに広げて開腹手術に移行します。

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