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公開日 : 2017 年 03 月 29 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

高齢者にも安心な手術を目指して-消化器内科の低侵襲治療

医療における低侵襲治療という概念をご存知でしょうか。低侵襲治療は患者さんにかかる負担が少ないことから、高齢者に対する治療方法として今後ますますニーズが高まるといわれています。

千葉市立海浜病院は近隣地域の患者さんを多く受け入れている病院です。地域にはご高齢の方も多数お住まいのため、低侵襲治療を積極的に導入している病院のひとつといえるでしょう。

本記事では、千葉市立海浜病院消化器内科が実施している高齢者に対する内視鏡治療の一例を、消化器内科診療局長の齋藤博文先生にご紹介いただきました。

低侵襲治療とは

術後の回復が早い!

高齢者

体に対する負担の度合いのことを侵襲(度)といいます。低侵襲治療とは、患者さんの体にかかる負担をなるべく減らした、つまり体の傷や痛みなどを最低限にとどめた治療方法のことです。

低侵襲治療では体につく傷の量が少ないため、開腹手術に比べると入院日数も短く、患者さんの社会復帰を早めることができます。

高齢の患者さんこそ低侵襲治療を選択したほうがよい理由

高齢者の低侵襲治療が重要視されている理由は2点あります。

1点目は身体的な理由です。一般的に、年齢が上昇すれば高血圧や糖尿病など慢性疾患を抱える方は増加するため、その分、手術のリスクも上昇します。低侵襲治療は体への負担を極力抑えるため、手術に対してリスクがある方でも安全に治療できる手段といえるでしょう。

もう1点は社会的な理由です。入院中は身体を動かす機会も少なく、認知機能や身体機能が低下しがちです。特に手術後は一時的にせん妄状態に陥りやすく、興奮して術後の安静が十分に行えなくなる場合があります。低侵襲治療は、体を傷つける量が少ないため治療後の活動制限がほとんどなく、入院期間を短縮し患者さんの社会復帰も早めることができます。これは、入院によるせん妄の進行や体力・筋力の低下を最小限に留めることにもつながります。

今後日本全体で高齢化がさらに進展することを考えると、高齢者に対する低侵襲治療のニーズはより高まっていくといえるでしょう。

消化器内科が行なう内視鏡治療とは?

内視鏡治療の様子
内視鏡治療の風景1(画像提供 齋藤博文先生)
内視鏡治療でのモニター確認
内視鏡治療の風景2(画像提供 齋藤博文先生)

内視鏡と先端に高画像の小型のビデオカメラ(CCD)を取り付けてある、口もしくは肛門から挿入して体内の観察やポリープなどの切除を行なうチューブ状の機器です。

内視鏡治療とは、内視鏡を使用して消化管内部の様子を観察し、ポリープなどを切除することをいいます。

どうして内視鏡治療が低侵襲治療につながるの?

ヒトの体を球体と考えたとき、口と肛門は外界との接点としての入り口と出口であり、その球体の内部を通る道(食道、胃、小腸、大腸)のことを消化管と呼びます。消化器内科では、各消化管に対して内科的な観点からアプローチをかける診療科です。

消化器内科では、基本的に手術ではなく治療という言葉を使います。これは、口もしくは肛門から内視鏡を挿入して、病気が疑われる部分の観察やポリープ切除、胆石の回収を行なうことはあるものの、外科手術のように体の表面にメスを入れ臓器そのものを切除することは行わないため、臓器やその機能は温存されるからです。

高齢者のなかには手術を不安に感じる方もいらっしゃるので、体への負担を最低限にとどめ、かつ手術という言葉を使わない消化器内科の治療は身体的にも、そして精神的にも負担の少ない治療方法といえるでしょう。

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