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編集部記事

骨肉腫のチェック項目とは?~痛みや腫れ、熱っぽさ、骨折が起こることがある~

骨肉腫のチェック項目とは?~痛みや腫れ、熱っぽさ、骨折が起こることがある~
岩田 慎太郎 先生

国立がん研究センター中央病院 骨軟部腫瘍・リハビリテーション科 医員 希少がんセンター併任

岩田 慎太郎 先生

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骨肉腫は悪性骨腫瘍(骨にできるがん)の中でも頻度が高いがんです。しかし、日本での発症数は1年間に200~300人程度で全がんの発症数から考えると非常にまれながんといえますが、進行すると治療が困難になるため早めの受診・治療が重要です。

では、どのような症状が現れた場合に骨肉腫を疑うとよいのでしょうか。骨肉腫の疑いがあるかどうかチェックしていきましょう。

骨肉腫の代表的な症状は、骨肉腫が発生した場所に生じる痛みや腫れが挙げられ、骨肉腫全体のおおよそ60~70%が大腿骨の下端(膝周辺)や、すねの骨(脛骨(けいこつ))の上端に発症します。

ただし、初期には症状が出ないこともあります。また、進行すると骨が弱くなって骨折することがあり、これがきっかけに骨肉腫が発見されるケースもあるため、注意が必要です。

骨肉腫で生じる痛みや腫れ、熱っぽさなどは、最初のうちは動かしたときに生じる程度です。しかし、進行すると夜間や安静時など、動かさないときでも痛むことなどがあり、脚に骨肉腫ができた場合は足を引きずって歩くような動作が見られることもあります。これらの症状は次第に悪化したり、数か月から半年程度持続したりすることもあるとされているため注意が必要です。

ただし、手足が痛むときに考えられる要因には変形性疾患や成長痛、スポーツ障害(スポーツで筋肉や骨を使いすぎることによって起こる障害)など数多くあるため、痛みだけで骨肉腫と判断することは難しいでしょう。

骨肉腫が進行すると骨が弱くなって骨折しやすくなります。このような骨折を病的骨折と呼びます。

骨肉腫は骨に変化が現れるまで症状が出ない場合もあるため、病的骨折が起こることによってはじめて骨肉腫が発見される例もあります。骨肉腫で骨折を起こすと治療が困難になるといわれています。

骨肉腫は肺に転移することがあり、診断の時点で肺転移が認められる患者は10~20%いるとされています。通常この場合の病変は小さく、無症状ですが、進行すると呼吸障害が現れる場合もあります。

前述のとおり、骨肉腫の症状は主に痛みや腫れ、熱っぽさが生じるほか、病的骨折が起こる、肺に転移して進行している場合は呼吸障害が起こることもあります。しかし、国内の骨肉腫の年間発生数は200~300人程度であるため、痛みや腫れが見られるだけで過度に骨肉腫の心配をする必要はないといえるでしょう。特に、骨肉腫の好発年齢である10~20歳代は成長痛やスポーツ障害でも同じような痛みや腫れを感じることもあり、通常だとこれらの要因で痛みや腫れを引き起こしているといわれています。

ただし、以下のチェック項目に複数当てはまる、または長期間続く、悪化しているといった場合には、ほかの病気の可能性も考え、整形外科の受診を検討しましょう。

  • 膝やすね周辺(好発部位)に痛みや腫れ、熱っぽさがある
  • 上記症状が長く続く(数か月から半年以上)
  • 夜間や安静時にも痛みがある
  • 痛みや腫れ、熱っぽさが次第に悪化している

骨肉腫の発症数は年間で200~300人程度であり、非常にまれな病気といえます。さらに、痛みや腫れ、熱っぽさ、骨折などは、ほかの病気でも生じることがあります。そのため、自身で骨肉腫を判断することは困難です。

ただし、骨肉腫である場合は自己判断によって放置すると診断や治療が遅れ、適切な治療を行えなくなる可能性があります。そのため、これまでに解説した症状がある場合は、骨肉腫を含め、ほかの病気の可能性も考えて医師に相談するようにしましょう。

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