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にきび治療で使われる薬の種類や効果とは?〜病院で処方される薬と市販薬の注意点〜

にきび治療で使われる薬の種類や効果とは?〜病院で処方される薬と市販薬の注意点〜
内田 敬久 先生

うちだ皮膚科クリニック 院長

内田 敬久 先生

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にきび尋常性ざ瘡)は毛穴に起こる慢性の炎症疾患で、90%以上の人が人生で一度は経験するといわれている身近な病気です。10歳代の思春期に好発し、多くは小学校の高学年から中学生にかけてでき始め、高校生の頃にもっとも悪化するとされています。また、大人になってもにきびが続く場合や、大人になって初めてにきびができる人もいます。

にきびの治療は外用薬(塗り薬)と内服薬(飲み薬)が中心で、にきびの状態によって用いる薬が異なります。本記事ではにきびの治療で使用する薬の種類や特徴について解説します。

まず、にきびの治療について理解しましょう。

にきびは、炎症を伴わない皮疹である面ぽう(毛穴に皮脂が詰まった状態)から、炎症を伴う紅色丘疹(こうしょくきゅうしん)(赤いブツブツ)、膿疱(のうほう)(うみ)を持ったブツブツ)へと進展します。この進展の度合いに応じてさまざまな治療方法がありますが、基本となるのは毛穴に詰まった皮脂を取り除くことと、原因菌であるアクネ菌に対する治療です。

なお、独自の判断で民間療法を試したり市販薬を使用したりすると、かえって悪化する場合があります。にきびを治すためには病院を受診して医師に相談することが大切です。

炎症を伴わない面ぽうの状態では、毛穴に詰まった皮脂を取り除く外用薬による治療が中心です。そのほかの治療法として、特殊な器具で皮脂を押し出す面ぽう圧出療法、古い角質や毛穴汚れを優しく取り除くケミカルピーリング、スキンケア(洗顔・保湿)、漢方による治療などもあります。

炎症を伴う紅色丘疹や膿疱の段階では、面ぽうの治療に加えて、抗菌薬の外用薬や内服薬を併用して治療を行うのが一般的です。進展度合いがより高い場合は、ステロイドの注射や手術療法、ケミカルピーリングなどの治療法を組み合わせて選択します。これらの治療に追加して、皮脂の分泌を抑えるビタミンB2、B6、Cの内服を行うこともあります。

病院で処方される代表的な薬は、アダパレン(外用薬)、過酸化ベンゾイル(内服薬)、クリンダマイシンリン酸エステルゲル(外用薬)、ナジフロキサシン(外用薬)、オゼノキサシン(外用薬)などです。

アダパレンは皮脂を抑え角質を取り除く作用があり、過酸化ベンゾイルはさらにアクネ菌に対して抗菌作用を示し、いずれも主に炎症のない面ぽうの治療で使用します。ほかの薬においては主に抗菌作用を示し、一般的には炎症を伴う紅色丘疹や膿疱に対して用います。

薬の使用を中断すると再発する場合があるほか、長く使い続けることで耐性菌が発生して薬の効き目が悪くなることがあります。そのため、薬による治療を受ける場合には、医師の指示に従って使用し、自己判断で中断することのないようにしましょう。

にきび治療薬は薬局やドラッグストアでも販売されていますが、一般的に処方薬よりも市販薬のほうが副作用のリスクが低い分、効果も低く進展したにきびには効果を示さないことがあります。

また、にきびを治すにはにきびの種類を把握し、どの薬が自分のにきびに適しているのかを知ることが重要となります。そのため、時々ボツボツとできる軽度のにきびであれば市販薬で様子を見てもよいですが、効果が見られない場合には病院で適切な治療を受けることがすすめられます。

また、間違った方法で市販薬を使用すると悪化する場合があるので、市販薬で様子を見る場合は用法・用量を守って正しく使用し、皮膚に異常が見られた場合やにきびが悪化した場合には直ちに使用を中止するようにしましょう。

にきびには個人差があり、にきびの種類によってはセルフケアで治りにくいものもあります。自分でにきび対策を行うことも大切ですが、自己判断で対策を行うと逆効果になる可能性もあるので注意が必要です。

市販薬を使っても効果が見られない場合、市販薬の使用によって悪化したり皮膚に異常が起きたりした場合、にきびの炎症が強い場合などには、一度皮膚科を受診して医師に相談するようにしましょう。

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