神奈川県横浜市港北区にある医療法人 五星会 菊名記念病院(以下、菊名記念病院)は、24時間365日体制の“断らない救急”に注力し、神奈川県東部の地域医療を支える急性期病院です。
同院の特長について、院長の石崎 律子先生にお話を伺いました。
当院は1991年の開院以来、30年以上にわたって地域医療を支え続け、神奈川県東部を中心に救急医療や急性期医療を提供してきました。24時間365日体制で対応する二次救急では、多職種の連携によるスピーディーな救急医療を徹底し、2023年度は年間約8,000台の救急車を受け入れました。
設備面では、病床数218床のうちICU(特定集中治療室)10床、SCU(脳卒中ケアユニット)11床を備え、重症患者さんに対応できる医療体制を整えています(2024年10月現在)。比較的小規模な病院だからこそ院内の連携を密にして、緊急を要する場面で機動力を発揮できているのだと自負しています。
新型コロナウイルス感染症は病院の運営に大きく影響し、コロナ禍の初期には一時的に外来診療を中止する事態に陥りました。そこで当院は早急に対策を打ち、感染管理専従者を配置したほか、感染対策チームや感染対策委員会を中心に感染防止対策を徹底しました。またコロナ禍をきっかけにオンライン化の推進にも踏み切り、対面でのやり取りを最小限に抑えられるようWeb予約システムの導入を検討しています。
ただしご高齢の患者さんのことなどを考えれば、全てをオンライン化すればよいというわけではありません。今後も当院を受診される全ての患者さんが利用しやすいように、環境整備に努めたいと考えています。
当院は、緊急度の高い脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気に対して、24時間365日体制の対応を行っています。急性心筋梗塞に対する緊急カテーテル治療や、急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法(t-PA療法)などにいち早く対応できます。また、当院では集中治療室専属の理学療法士が在籍しており、入院直後よりリハビリテーションを行うことで早期の回復を目指します。
画像診断センターには、放射線科専門医*が複数在籍しており、画像診断やIVR(画像診断機器を利用した治療)を通じて緊急カテーテル治療などをサポートしています。緊急手術や重症例において当院が良好な手術成績を残しているのは、麻酔科**、集中治療室(ICU)、手術室などの関連部門がしっかり連携しているからです。
また近年は高齢化に伴い、大腿骨の骨折など外傷による搬送も増えています。当院の整形外科では、早期離床のためできるだけ早期の手術対応を心がけており、他科との連携のもと速やかに治療開始できるよう体制を整えています。
このように当院は急性期に特化した医療を提供しており、長期の療養が必要な患者さんついては関連施設の新横浜リハビリテーション病院や大倉山記念病院などと連携し、シームレスな医療をご提供しています。
*放射線科専門医……日本医学放射線学会認定
**麻酔科標榜医……朱 府佑先生(2024年10月現在)
私はチームの力を結集し、より質の高い医療をお届けしたいと考えています。多職種が関わるチーム医療において、ワンマンプレーは危険です。当院では日々、医師やコメディカルがそれぞれに与えられた役割を全うできるような環境づくりに努めています。
医療人として、当たり前のことを当たり前に行うことは非常に大切です。私はその先に、患者さんの笑顔と職員の笑顔があると信じています。これからも当院は地域の方々のため、職員一丸となって急性期医療に取り組んでまいります。
*病床数や診療科、医師、提供する医療の内容等についての情報は全て2024年10月時点のものです。
菊名記念病院 院長
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まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。
現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。