原因
くも膜下出血の原因には次のようなものが挙げられます。
脳動脈瘤の破裂
くも膜下出血の原因の8~9割は脳動脈瘤の破裂とされています。
脳動脈瘤とは、くも膜下腔を走行する動脈にできる風船のように膨らんだ“こぶ(瘤)”のことです。動脈瘤の壁は薄くなっており、血圧が一時的に上昇したときなどに破裂するリスクが高くなります。
そして、動脈瘤が破裂すると圧力の高い動脈の血液がくも膜下腔内に流れ込むことでくも膜下出血を発症します。
外傷によるもの
くも膜下出血は頭を強く打つなど“外傷”によって引き起こされることもあります。軽度の場合は自覚症状がほとんどないこともありますが、重症の場合は急性硬膜下血腫、脳挫傷を合併するなど命に関わる状態になることも少なくありません。
血管奇形
脳動静脈奇形などの先天的な血管の形態異常は出血を引き起こしやすく、破裂するとくも膜下出血や脳内出血を発症することがあります。まれな病気ですが、若い世代でもくも膜下出血を引き起こす可能性があります。
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