治療
クラインフェルター症候群は、染色体異常による病気であるため、病気を根本的に治す方法はありません。生じている症状に対応して行う対症療法が中心です。
男性ホルモンの不足に対しては、テストステロンという男性ホルモンを投与します。通常月1回の注射で、男性らしい体つきや骨密度の上昇が期待できます。
一方、無精子症や乏精子症に対して、現在の医療では精子をつくる、あるいは増やす治療法はありません。しかし近年では、生殖医療の発展とともに、精巣から直接残存した精子を採取する技術などが発展し、以前に比べ生殖補助医療のもと妊娠できる患者が増えています。
また、軽度な知的障害や言語発達遅延に対しては、小児期から言語訓練などを行うことがあります。
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