症状
サイトメガロウイルス感染症の症状は幅広く、患者の背景によっても異なります。
胎児の感染(先天性サイトメガロウイルス感染症)
低出生体重、皮下出血、小頭症、難聴、肝炎、てんかん、視力障害などの症状が現れることがあります。また多くはないものの、死亡することもあります。
新生児や乳児の感染
ほとんどは症状が現れないか軽症であるものの、早産児や低出生体重児では免疫が不十分なため、肝機能異常、間質性肺炎、単核症(発熱やリンパ節の腫れなど)がみられることがあります。
健康な人の感染
乳幼児期の感染は症状が現れない不顕性感染であることが大多数ですが、乳幼児期に感染を受けず、思春期以降に初感染した場合は、発熱、肝機能異常、首のリンパ節の腫れ、肝脾腫などの症状が現れることがあります。
免疫不全患者の感染
移植患者やエイズ患者など、免疫力が不十分な人が感染した場合は重症となりやすく、全身のさまざまな臓器に感染することで間質性肺炎、網膜炎、脳炎などの重篤な症状を引き起こすことがあります。
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