検査・診断
顔面神経麻痺の程度を評価します。本邦で最も用いられている柳原法は40点法です。10点以上を不全麻痺、8点以下を完全麻痺、あるいは20点以上を軽症、18~10点を中等症、8点以下を重症とします。
難聴、耳鳴り、めまいといった内耳障害の診断に聴力検査や平衡機能検査も行います。帯状疱疹の診断は皮膚や粘膜の視診により行います。外耳道の発赤など外耳炎症状を呈する非典型例や、遅れて帯状疱疹が出現する症例もあるため注意が必要です。顔面神経は中耳内を通っています。顔面神経の障害部位診断目的に味覚検査やアブミ骨筋反射測定も行います。
また、複数回の血液検査によって、水痘帯状疱疹ウイルスの再活性化を確認することができます。誘発筋電図検査や神経興奮性検査でより顔面神経麻痺の程度を測定するとある程度の予後予測ができます。いずれの検査法も発症7~10日以内でないと正確な診断はできません。
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