症状
顔面神経麻痺により顔の表情が作りにくくなります。額のしわがなくなる、開眼時に眼裂が拡大し、閉眼時に眼輪筋が収縮せずに閉眼しない、鼻唇溝の消失、口唇が健側によるといった症状をきたします。朝の洗面時や食事時に口に含んだ水や食べ物が口の端からこぼれる症状で気づくこともあります。顔面神経は涙や唾液の分泌、味覚にも関わっているため、眼の渇き、流涙、口渇感、味覚障害を生じることもあります。
耳鳴り・難聴・めまいといった内耳障害をきたします。外耳道および耳介周囲に帯状疱疹とよばれる痛み、かゆみを伴う赤い発疹・水泡を認めます。
上記がそろったものを完全型とします。または両方を欠くものを不全型とします。まれですが、飲み込みや発声に関わる他の脳神経にもウィルス感染が伝播し、重篤な症状を合併することがあります。
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