症状
ハント症候群では、顔面神経がダメージを受けることにより、顔の半分が動きにくくなる顔面神経麻痺が主な症状として現れます。顔面神経は表情筋の運動を司っているため、この麻痺により目を閉じられない、片方の口角が下がる、水や食物が口角から漏れるなどの症状が生じます。
さらに、周囲の脳神経が障害されると、耳周辺の違和感や痛み、耳の発赤、発疹や水疱の形成、難聴、めまいなどの症状も現れることがあります。これらの症状の発現順序や組み合わせは患者によって異なり、顔面神経麻痺から始まる場合もあれば、耳の症状や難聴・めまいから始まる場合もあります。
また、ハント症候群では後遺症として麻痺が残る可能性があります。そのほか、神経が回復する過程で顔面拘縮や病的共同運動などが現れることがあります。顔面拘縮は表情筋が常に緊張した状態となり、顔がこわばったり引きつれたりする症状です。病的共同運動では、口を動かそうとすると目が閉じてしまう、目を閉じようとすると口が動いてしまうといった現象がみられます。
顔面神経麻痺に気づいたら、すぐに医療機関を受診することが大切です。早期に治療を行うことで、症状の改善や後遺症のリスクを抑えることができます。
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