症状
ライソゾーム病の症状はさまざまで、骨、脳、神経、心臓、肝臓、眼、皮膚など全身のいろいろな所に現れる可能性があります。どの遺伝子に異常があり、どの酵素が足りないかによって、現れる症状、症状の現れる時期、重症度に違いが生じます。
神経系に症状が現れると、おすわりや歩く、しゃべる、といった動作が以前はできていたのにできなくなったり、けいれんや発達の遅れがみられたりします。また、骨が変形したり関節が硬くなったりして、日常の動作が難しくなる場合があります。
心臓や肝臓、腎臓、脾臓などに影響すると、これらの臓器が大きく腫れたり、心不全や腎不全のような症状(息苦しさや全身のむくみ、疲れやすさなど)が現れたりして重症化することがあります。
細胞の中に不要なものが蓄積するにつれて幼少期に症状が現れ始め、次第に悪化していくのが通常ですが、大人になるまで症状が目立たない場合もあります。重症度もさまざまで、寝たきりになったり命が脅かされたりすることがある一方、治療によって健康な人と大きく変わらない生活を過ごせる場合もあります。
「ライソゾーム病」を登録すると、新着の情報をお知らせします
「ライソゾーム病」に関連する記事
- ライソゾーム病の患者さんと共に生きる社会を目指して——WEB 市民公開講座より国立成育医療研究センター ライソゾーム病...奥山 虎之 先生
- WEB市民公開講座レポート 希少疾患“ライソゾーム病”の患者さんのQOL向上を目指して学校法人慈恵大学 理事/東京慈恵会医科大...井田 博幸 先生
- ゴーシェ病の原因や症状-先天代謝異常症・ライソゾーム病のひとつ学校法人慈恵大学 理事/東京慈恵会医科大...井田 博幸 先生
- ライソゾーム病とは 代表疾患の症状や治療法について詳しく解説東京慈恵会医科大学 総合医科学研究セン...大橋 十也 先生
- ライソゾーム病の一種であるMLD(異染性白質ジストロフィー)とは 原因から治療法まで東京慈恵会医科大学 総合医科学研究セン...大橋 十也 先生