そうぼうべんへいさふぜんしょう

僧帽弁閉鎖不全症

最終更新日:
2020年12月02日
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2020/12/02
更新しました
2017/04/25
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症状

軽症の僧帽弁閉鎖不全症では、特に症状を感じることはありません。しかし、進行すると階段や坂道の昇り降りで息切れを感じるようになります。さらに進行すると、平地を歩くだけでも息切れを感じるようになり、やがて安静にしていても息切れするようになります。これは病気が進んでいることを意味します。

さらに進行すると、夜寝たとき急に息切れが起こる夜間発作性呼吸困難や、横になっただけで息苦しくなり、常に体を起こした姿勢でいるしかなくなる起座呼吸(きざこきゅう)と呼ばれる状態に陥ることもあります。重症例では、激しく咳き込み、ピンク色の泡状の痰が出るようになります。この場合ただちに医療機関を受診したほうがよいとされています。

また、僧帽弁閉鎖不全症は、心房細動と呼ばれる不整脈を併発することがあります。心房細動は、発症直後のほうが自覚症状が重くなる傾向があります。具体的な症状としては、動悸・胸部不快感・胸痛・立ちくらみ(めまい)・全身倦怠感などです。また、脈を計ると脈が速いあるいは遅い・不規則になっている、ということが確認できます。

心房細動が慢性に経過すると、左心房内に血栓(けっせん)と呼ばれる血の塊が形成されることもあります。血栓が左心室から全身の血液の流れに移動すると、脳梗塞を引き起こすこともあります。

 

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