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僧帽弁閉鎖不全症の入院から退院後の生活まで

僧帽弁閉鎖不全症の入院から退院後の生活まで
メディカルノート編集部 [医師監修]

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僧帽弁閉鎖不全症の手術後は、十分な期間を安静にして過ごすことが大切です。2か月ほどで家事や力仕事ができるようになりますが、それまでは周囲の方のサポートも必要です。

本記事では、僧帽弁閉鎖不全症の入院から退院後の生活で注意すべきことについて解説します。

僧帽弁閉鎖不全症の手術の前には、検査が必要です。超音波検査や採血などを行います。

手術が決まったら入院が必要です。多くの場合、手術日の2日ほど前に入院していただき、カテーテル検査を行います。その後、1日休んで、翌日に手術を行うことが多いです。

手術を受けるにあたって、前もって準備することは特にありません。ただし、虫歯があることが分かっている場合は、虫歯の治療を終えておいたほうがよいでしょう。虫歯がある状態で手術すると、せっかく治療した心臓の弁に、細菌感染が起こる可能性があるからです。虫歯を全て治療できていなくても、クリーンアップという歯のクリーニングをして、口の中に虫歯菌がいない状態にしておきましょう。

僧帽弁閉鎖不全症の手術の後は、心臓の負担が増えるため、十分に体を休めることが大切です。「傷が小さい手術を行ったはずなのに、なぜ回復に時間がかかってしまうのか」と、疑問に思われるかもしれません。実は、僧帽弁閉鎖不全症は、ほかの心臓弁膜症などと違って、術後は安静にする期間を長くとらなければならない病気なのです。

心臓は、全身に血液を送り出すポンプのような役割を担っています。僧帽弁閉鎖不全症を発症すると、血液が逆流して肺に流れ込むため、全身に血液を送り出すはたらきが弱まり、心臓は通常よりもはたらいていない状態になります。手術によって血液の逆流が改善すると、心臓は、再び全身に血液を送り出すためにはたらかなければならず、一時的に負担が増えるのです。

手術後の心臓の負担は、逆流の量が多い患者さんほど大きくなります。できるだけ早く手術を実施すれば、手術後の心臓の負担を減らすことにもつながります。

僧帽弁閉鎖不全症の手術が終わったら、院内でリハビリテーションを行います。日常生活を送れる程度のリハビリテーションに留めて、退院後は安静にすることを心がけてください。無理に体を動かしたり、血圧が上がったりすると、肺に水が溜まったり、手術で縫ったところが切れてしまったりする可能性があります。

デスクワークの方で約1か月、力仕事や肉体労働の方で約2か月が、仕事に復帰できるまでの目安です。家事をする場合も、約2か月間は、ほかの家族に代わってもらうなど工夫するようにしましょう。

僧帽弁閉鎖不全症の手術の後は、処方された薬を必ず飲むことが大切です。利尿剤、ストレス潰瘍(かいよう)の予防薬、胃薬などが処方されます。それに加えて、弁形成術では術後3~6か月、弁置換術では生涯にわたって(生体弁では術後約3~6か月間)、血液を固まらせないようにする抗凝固薬を服用します。

もともと飲んでいる薬も含めると、手術後は薬の量が増えてしまったと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、医師の指示にしたがって、薬をきちんと飲むことが大切です。

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