原因
卵巣がんの明確な発生メカニズムははっきり分かっていない部分も多いのですが、排卵回数の多さが発症に関わっていることが指摘されています。そのため、妊娠や出産経験がない人、高齢出産をした人、初潮が早かった人、閉経が遅い人など一生を通して通常よりも排卵の回数が多い人の発症リスクが高いと考えられています。
一方、卵巣がんの約10%は、“BRCA1遺伝子”や“BRCA2遺伝子”の変異によって引き起こされていることが分かっています。これらの遺伝子の変異は遺伝性があり、さらに卵巣がんだけでなく乳がんにもなりやすいという特徴があります。このような病気を“遺伝性乳がん卵巣がん症候群”と呼びます。
また、このような遺伝子変異がない場合でも、血がつながった親族に卵巣がんを発症した人がいると自身も発症するリスクが高まることも分かっています。
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