症状
子癇では、妊娠高血圧症候群によって脳の血管が障害され、妊娠中や分娩中、産褥期のいずれかの時期にけいれん発作を生じます。その大半は、けいれん発作が生じる1週間ほど前に突然視界に光の波が現れ、その部位が暗くなって見えなくなる視覚障害(閃輝暗点)や頭痛を起こします。
重症の場合には、脳の血管が詰まる“脳梗塞”や脳の血管が破れる“脳出血”などを合併し、後遺症が残ったり致命的になったりすることもあります。このほか、けいれん発作の後は胎児の状態が悪くなる“胎児機能不全”をきたすことがあるため、胎児の状態の評価が必要です。
胎児の脈拍数が一時的に少なくなることもありますが、回復しない場合には本来分娩後に子宮から剥がれる胎盤が早期に剥がれてしまう“常位胎盤早期剥離”を合併していることも考えられます。
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