治療
全身性強皮症で、皮膚硬化や間質性肺疾患など内臓の障害の進行が予測される場合は免疫抑制薬や抗線維化薬による治療を行います。なお、全身性強皮症ではステロイドの効果が乏しいとされています。
障害が生じた臓器には対症療法を行います。たとえば、レイノー現象や手指潰瘍には血管拡張薬を使用し、逆流性食道炎にはプロトンポンプ阻害薬、腎クリーゼにはアンジオテンシン変換酵素阻害薬などを使用します。
一方、限局性強皮症で皮膚硬化の進行がみられない場合には、治療を行わず経過観察となることもあります。ただし皮膚硬化が広がる場合は、その度合いに応じてステロイドや免疫抑制薬の外用薬(塗り薬)による治療、紫外線療法などの局所療法が検討されます。なお、炎症が強い場合や日常生活での障害が生じる恐れがある場合には、内服(飲み薬)のステロイド・免疫抑制薬による全身療法が検討されることもあります。
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