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急性精巣上体炎
急性精巣上体炎とは、尿道から精管へ細菌が侵入して起こる逆行性細菌感染症です。急性副睾丸炎と呼称されることもあります。 35歳未満の性的活動期にある男性においては性感染症に伴うことが多く、高...
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精巣

急性精巣上体炎きゅうせいせいそうじょうたいえん (別:急性副睾丸炎)

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更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

急性精巣上体炎とは、尿道から精管へ細菌が侵入して起こる逆行性細菌感染症です。急性副睾丸炎と呼称されることもあります。

35歳未満の性的活動期にある男性においては性感染症に伴うことが多く、高齢者では前立腺肥大症や神経因性膀胱など下部尿路疾患をベースに、大腸菌を中心とした一般細菌類によることが多いです。

原因

青壮年期の急性精巣上体炎は性感染症に伴うことがほとんどで、特にクラミジアや淋菌性です。高齢者では前立腺肥大症や神経因性膀胱などから生じる排尿機能障害によることが多く、また尿道カテーテル留置や経尿道的手術などの尿道操作によって生じることもあります。

症状

悪寒・戦慄とともに発熱し、陰嚢内の腫脹と疼痛、発赤を認めます。陰嚢痛の場合、精巣捻転症との鑑別が重要になります。精巣捻転症では精巣のねじれを戻すため、緊急手術が必要です。

また、排尿痛・頻尿・残尿感といった膀胱炎症状を呈することがあります。陰嚢内に炎症反応を生じて陰嚢水腫を伴うこともあります。クラミジアが原因の場合、腫脹は精巣上体に限局的で異常が生じている側の陰嚢全体に腫脹がおよぶことは多くありません。また、症状も比較的緩やかです。
 

検査・診断

まず尿検査を実施して、尿中に膿や細菌などが混じっているか調べます。次に一般細菌培養検査を行い、起因菌を調べます。通常は中間尿(排尿途中の尿)を採取して行いますが、ごくまれに直接精巣上体に針を刺す検査をすることもあります。

青壮年期の患者では、性感染症に準じて淋菌およびクラミジアの検出を行います。また、採血検査所見としては、細菌性で白血球増多やCRP上昇など炎症反応も強く出ます。慢性精巣上体炎へ移行すると、精巣上体や精管、精巣の蝕知所見が重要となってきます。結核によって精巣上体炎を起こすこともあるため、必要に応じて尿中結核菌の検出や尿路造影検査を実施します。
 

治療

青壮年期の方に生じた軽症~中等症の急性精巣上体炎では、クラミジアにも抗菌活性を持つ抗菌薬を投与します。高齢者では一般細菌に対する抗菌薬を投与します。比較的軽度なら内服薬(飲み薬)で治療可能ですが、重症例では注射薬による投与が必要です。

急性精巣上体炎が進行すると膿瘍を形成することがあり、治療時にドレナージや摘出が必要になることもあります。局所の冷庵法も重要であり、陰嚢の固定と冷却に努めることが効果的です。その他、安静や陰嚢挙上と冷シップ、消炎鎮痛薬を必要に応じて行います。
 

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