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てあしくちびょう

手足口病

最終更新日
2020年08月14日
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2020/08/14
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

概要

手足口病とは、手のひらや足の裏、口の中などに小さな水ぶくれのような発疹(ほっしん)を引き起こす病気のことです。コクサッキーウイルスやエンテロウイルスに感染することによって発症する感染症であり、小児を中心に夏季に流行します。

発症者の約9割は5歳以下の小児とされており、原因となるウイルスに一度感染すると免疫ができるため、同じウイルスに再び感染したとしても手足口病を発症することはありません。しかし、手足口病の原因となるウイルスは複数あるため再発することも多々あり、近年では成人が発症するケースも増えています。

手足口病は発疹のほか発熱が見られることもありますが、多くは1週間以内で自然に軽快するとされています。しかし、まれに髄膜炎(ずいまくえん)脳炎など重篤な合併症を引き起こすこともあるため注意が必要です。

原因

手足口病は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなどのウイルスに感染することによって引き起こされる病気です。

これらのウイルスの主な感染経路は“飛沫感染”とされており、ウイルスが含まれた感染者の咳やくしゃみのしぶき(飛沫)を吸い込むことによって感染します。また、手足口病の原因となるウイルスは、咳やくしゃみのしぶきのみではなく便とともに排泄されることが分かっています。そのため、オムツ交換時や、ドアノブ、レバーなどに付着したウイルスに触れてしまうことによって感染する(接触感染)こともあります。

そのほか、ウイルスは水ぶくれの内部にも含まれているため、水ぶくれが破れるとそこから排出されたウイルスによって感染が広がることも少なくありません。

症状

手足口病は、原因となるウイルスに感染した後、3~5日ほどの潜伏期間を経て口の中、手のひら、足の裏、肘、膝、お尻などに小さな水ぶくれが現れるのが特徴です。水ぶくれは痛みやしびれなどを引き起こすことがあり、特に口の中の水ぶくれは飲食の刺激などで破れると口内炎のような潰瘍(かいよう)を形成することも少なくありません。そのため、十分な飲食ができなくなるケースもあります。

また、発症者の約3割には38℃以下の微熱が見られますが、多くは数日で自然に解熱し後遺症を残すことはまずありません。しかし、まれに体内で増殖したウイルスが血液に乗って髄膜や脳に波及すると、髄膜炎脳炎などの重篤な合併症を引き起こすことがあります。

さらに近年では、手足口病の症状が軽快して1か月以内に、手足の爪が剥がれ落ちるといった症状があることも報告されているので、症状が落ち着いた後も慎重に経過を見ていく必要があります。

検査・診断

手足口病は特徴的な症状が見られるため、年齢や流行期などを考慮し、多くは特別な検査をすることなく診断が下されます。

しかし、重篤な合併症を引き起こしたケースなど原因となったウイルスの特定が望まれるような場合には、水ぶくれの内容液、喉や鼻の粘液、便などにウイルスが含まれるか調べる検査が行われます。また、各ウイルスに対する抗体(病原体を攻撃するたんぱく質)の量を調べるための血液検査が行われることがあります。

治療

手足口病の原因ウイルスに対する抗ウイルス薬は開発されていないため、現時点で手足口病を根本的に治す治療はありません。そのため、治療はそれぞれの症状を和らげるための“対症療法”が主体となります。

具体的には、発熱に対する解熱剤、口の中の痛みに対する鎮痛薬などが用いられます。水ぶくれは3~7日ほどで自然にかさぶたとなって治っていくため、かゆみや痛みなどがない場合は特に塗り薬などは必要ありませんが、何らかの症状がある場合は抗ヒスタミン薬などが含まれた塗り薬が使用されます。

また、口の中の水ぶくれが潰瘍化し十分な飲食ができない場合は、脱水の予防・改善のため乳幼児は特に点滴治療が必要になることもあります。

予防

手足口病に予防効果のあるワクチンは存在しないため、手足口病を予防するには飛沫感染などに対する一般的な感染対策を徹底することが大切です。

具体的には、手洗い、手指消毒などが挙げられ、集団生活の場で手足口病が流行している時期はマスクの着用も効果的とされています。

また、手足口病は症状が改善した後も2~4週間は便の中に排出される性質があります。そのため、オムツ交換やトイレの使用時は手洗いと手指消毒を特に徹底して行うようにしましょう。

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