原因
歯肉炎の主な原因は、上述したように歯磨きの不足などによって歯肉溝に歯垢や歯石などの汚れがたまることです。しかし、歯肉炎は口の中の不衛生さのほかにも、薬の副作用や病気が要因となって引き起こされることがあります。
具体的には、抗てんかん薬、免疫抑制剤、カルシウム拮抗薬、経口避妊薬(ピル)などが挙げられます。これらの薬は、歯ぐきの組織を増殖させる副作用が生じることがあり、その結果、歯肉溝にたまった汚れが取れにくくなることで歯肉炎を引き起こしたり、悪化させたりすることが知られています。
また、歯肉炎は白血病や糖尿病など免疫力の低下を引き起こす病気、妊娠などによるホルモンの変化、ビタミン不足、歯が完全に生え切らない状態である“半埋伏歯”や“不完全埋伏歯”によって引き起こされることもあります。
一方で、歯肉炎はヘルペスウイルスやカンジダ感染が原因で発症することがあります。この場合、汚れによる歯肉炎とは治療法が異なるため注意が必要です。
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