症状
白血病の症状は病気のタイプによって差はありますが、一般的には正常な白血球の産生が阻害されることで、発熱などの感染症症状が出やすくなります。また、骨髄が白血病細胞によって占拠されることで、赤血球や血小板の産生に支障を生じ、貧血や出血しやすくなるといった症状が現れるようになります。
進行すると、白血病細胞が全身の臓器に行き渡ることで、肝臓や脾臓の腫れ、歯茎の腫れ、骨の痛みなどが現れることもあります。さらに白血病細胞が脳や脊髄を包む髄膜にまで及ぶと、頭痛や吐き気などの症状が引き起こされることも少なくありません。
そのほかリンパ系幹細胞に由来する白血病では、リンパ節や胸腺などの腫れが見られることもあります。
一般的に、急速に発症して進展するタイプの“急性白血病”は重篤な症状が現れやすいですが、ゆっくりと進行するタイプの“慢性白血病”は初期段階では自覚症状がほとんど現れず、健康診断などで偶然発見されるケースも少なくありません。しかし、発症から数年ほどで急速に症状が悪化する場合もあるので注意が必要です。
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