症状
神経膠腫は脳のさまざまな部位に発生する可能性があります。発症するとその部位の周囲に腫瘍がしみ込むように広がり、それに伴いむくみが生じるため、その部分の脳の機能が障害を受けます。また、脳は硬い頭蓋骨に覆われているため、神経膠腫を発症して脳がむくむと脳圧が高くなり種々の“頭蓋内圧亢進症状”が現れます。
神経膠腫の症状はこのような脳の局所的な症状、頭蓋内圧亢進症状の2つに分けられますが、それぞれ次のような症状が特徴です。
脳の局所的な症状
神経膠腫は、脳の中にしみ込むように広がっていくタイプの悪性腫瘍です。そのため、発症部位周辺の脳にはダメージが加わり、その部位がつかさどる思考、言語、運動、視覚、聴覚、バランス感覚、ホルモン分泌などの機能が損なわれていきます。
頭蓋内圧亢進症状
神経膠腫が大きくなって脳圧が高くなると、頭痛、吐き気・嘔吐などの症状が現れるようになります。また、脳が圧迫されることで視力の低下や視野の狭窄が生じることもあり、呼吸など生きていくための機能をつかさどる延髄がダメージを受けると意識障害や呼吸停止などを引き起こして命にかかわるケースも少なくありません。
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