症状
頸部リンパ節腫脹の症状は原因によって大きく異なり、丁寧な問診が診断の鍵となります。
感染症
リンパ節が急激に大きくなり、重症の場合にはリンパ節自体が発赤して熱感、痛みを伴います。リンパ節内や周囲に膿の塊を形成して、膿が出てくることもあります。全身症状としては発熱や咽頭痛、頭痛などが現れます。
結核や梅毒などの長い経過を辿る感染症では、リンパ節は徐々に大きくなり、大部分は痛みがありません。
がんの転移、リンパ節のがん
リンパ節は徐々に腫大し、痛みを伴いません。正常なリンパ節は触れると可動性がありますが、この場合には可動性が失われるのが大きな特徴です。全身症状としては、がんに伴う体重減少や痛みの他に、原発巣に特有の症状が現れることもあります。
川崎病
頸部リンパ節腫脹の他にも高熱や目の充血、イチゴ舌、全身の発疹などが現れます。適切な治療を行わないと冠動脈瘤や腎不全などの重篤な合併症を生じることがあります。
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