予防
上でも述べたように、食道がんの主な原因は喫煙や飲酒習慣です。喫煙習慣はほかのがんの発症率も大きく上昇させるため、現在喫煙されている人は禁煙外来などを利用して禁煙を目指すことがすすめられます。また、近年の研究では、飲酒によって体内で発生するアセトアルデヒドを分解する酵素が少ない人ほど食道がんの発症率が上昇することが分かっています。飲酒すると顔が赤くなりやすい人やお酒が弱い人は過度な飲酒を控えるようにしましょう。
さらに、食道がんは逆流性食道炎によって発症率が上がることも分かっています。逆流性食道炎は内臓肥満やコルセット、円背などによる腹圧の亢進、食道胃接合部にある筋肉の弛緩、食道裂孔ヘルニア、などが複合的に作用して胃内容物が逆流することで発症すると考えられています。そのため、肥満を予防するような食生活や運動習慣を心がけることも食道がんの予防につながります。
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