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インタビュー

公開日 : 2015 年 05 月 13 日
更新日 : 2017 年 05 月 07 日

レビー小体型認知症を正しく認識してもらうために

小阪憲司先生は「レビー小体型認知症」という、精神医学の歴史を塗り替える病気を発見された、日本が世界に誇る精神科医です。
小阪先生は、「石灰沈着を伴うびまん性神経原線維変化病」(小阪・柴山病)「辺縁系神経原線維変化型認知症」を合わせ、3つの病気を発見されています。レビー小体型認知症は未だに正しく認識されてないケースが多く、日本でどう広めていくのかというのも課題です。そのために、小阪先生がどのような活動をされているのか、お聞きしました。

レビー小体型認知症は見過ごされている

認知症疾患の専門医により、70%程度がアルツハイマー型認知症、20%程度が脳血管型認知症、4.3%がレビー小体型認知症と診断されていますが、実際にはレビ―小体型認知症は約20%と言われています。どれだけのこの認知症が見過ごされてしまっているのかということがよく分かります。

レビー小体型認知症が知られていないがゆえの誤診の恐ろしさを描いた、「妻の病」というドキュメンタリー映画があります。医師の夫を持つその女性は、レビー小体型認知症であったのに、統合失調症と誤診され、抗精神病薬を処方されていました。レビー小体型認知症は抗精神病薬に過敏性があり、数年間の使用で、レビー小体型認知症が悪化してしまったのです。

その他にもレビー小体型認知症は、うつ病や老人性精神病という誤診をされていることも少なくありません。レビー小体型認知症の治療薬であるアリセプト®も保険適用になり、治療の選択肢も出始めてきているので、まずは正しくレビー小体型認知症を認識してもらいたいと考えています。

レビー小体型認知症研究会

2007年からは、レビー小体型認知症研究会を立ち上げ、新横浜で毎年開催しています。午前はレビー小体型認知症の家族会、午後は研究会という構成になっており、医療従事者も患者さんの家族も一緒に、レビー小体型認知症に取り組んでいます。

現在はレビー小体型認知症の患者さんのための家族会も立ち上げられており、全国21都道府県に普及しています。家族会には「DLBサポートネットワーク」という名前がついており、例えば神奈川であれば「DLBサポートネットワーク神奈川」という形でそれぞれ独立して運営されています。この家族会の特徴は、レビー小体病の専門医師が必ず付くことで、現在は150人の専門医師にご協力いただいています。また、研究会や家族会を主催する他に講演会も多数行い、レビー小体型認知症を知ってもらうための活動を続けています。