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インタビュー

公開日 : 2015 年 08 月 20 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

私たちが生きていく上で欠かせない食生活を阻む歯周病に罹る方が増えています。歯周病は、単に歯の機能を損ねるだけでなく、全身に及ぶ病気だということが、近年の研究で明らかになっています。
これまでの記事では、歯周病は口腔内で繁殖した細菌が原因で発症することを説明してきました。歯周病の症状が進行すると、歯肉や、歯を支えている歯槽骨などの組織に影響を与えるため、歯周病が自然治癒することはありません。

今回の記事では、誠敬会クリニック内科・歯科会長の吉野敏明先生と、同じく誠敬会クリニック内科・歯科理事長の田中真喜先生に、今回は、歯科医師が行う歯周病の治療と、歯周病になった時の日常的なセルフケアについてお話をうかがいます。

歯周病の一般的な治療

歯周病は、口腔内で発生した歯周病菌によって引き起こされる病気です。とはいえ、抗生物質のような細菌を殺す薬でうがいをしても、歯周病菌が死ぬことはありません。歯周病菌は、多糖体と呼ばれる物質を使って、自分たちを保護するバイオフィルムとよばれる保護膜を作るため、薬が浸透しにくいためです。また、細菌を殺すうがい薬で歯周病菌をすべて殺せたとしても、歯の表面に歯周病菌が出した毒素が残ってしまうため、歯周病は治癒しません。

一般的な治療には、歯に沈着したプラークと歯石を機械的に除去する方法がとられます。具体的には歯科医院で、歯科医師や歯科衛生士がプラークと歯石を除去します(スケーリングと呼ばれます)。

歯周病の外科的な治療

歯周炎の程度が比較的軽症であれば、歯科医師や歯科衛生士にプラークと歯石を除去してもらった後歯磨きをしっかり行って口腔内を清潔にすることで歯周病は改善していきます。

スケーリング

スケーリング

ただし、歯周病が進行していて歯周ポケット(歯と歯肉のすきま)が深くなってしまうと、歯石を取ったりしただけでは治りません。そのような状態ではすぐに歯周病菌がたまってしまい、すぐに再発してしまいます。そのため、外科的に歯周ポケットを除去(歯周外科処置)する必要があります。

外科的な処置としては、“フラップ手術”と呼ばれる小手術が行われることが一般的です。具体的には、歯肉を切開して、歯根や歯槽骨を肉眼的に見える状態にして歯根の表面を徹底的にきれいにします。同時に、炎症で破壊された歯肉や歯根膜の残骸を除去する処置を行います。フラップ手術は1時間程度で行える手術ですので、治療の選択肢の一つとして広く用いられるようになっています。

フラップ手術のイメージ

フラップ手術のイメージ

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