インタビュー

ガンマナイフ研究会のあゆみ

ガンマナイフ研究会のあゆみ
周藤 高 先生

横浜労災病院 副院長・脳定位放射線治療センター長

周藤 高 先生

目次
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この記事の最終更新は2015年08月20日です。

2015年2月に横浜で開催された「第16回日本ガンマナイフ研究会」では、横浜労災病院の周藤高(しゅうとう・たかし)先生が会長を務められました。日本ガンマナイフ研究会は、いったいどのような経緯をたどってきたのでしょうか。ガンマナイフ治療の第一人者として精力的に活動されている周藤先生に、日本ガンマナイフ研究会のあゆみについてお伺いしました。

日本ガンマナイフ研究会は1995年に第1回が開催され、私は第16回の会長を務めました。医師のみならず放射線技師や看護師を含んだ、全国のガンマナイフ治療に携わる医療関係者が会員となっています.本研究会では、ガンマナイフ治療の成績向上に向けて会員相互の情報交換を行うとともに、ホームページを通して一般の方への情報提供も行っています。

日本ガンマナイフ研究会ホームページ

ガンマナイフ研究会のホームページ
ガンマナイフ研究会のホームページ

私はこのたび第16回日本ガンマナイフ研究会の会長を務めさせていただきました。2015年2月20日から22日まで3日間にわたり、新横浜プリンスホテルで開催させていただいたのですが、医師だけでなく診療放射線技師や看護師といったコメディカルスタッフまで多くの方にご参加いただき、盛会のうちに終えることができました。

ガンマナイフ研究会の様子1
ガンマナイフ研究会の様子1

ガンマナイフの国内第1号機が東大病院に設置された1990年からちょうど四半世紀を迎えようとしています。これまでに積み重ねられた豊富な治療実績から、ガンマナイフが多様な疾患に対応しうること、そしてその安全性や治療の有効性が証明されていると言えます。

日本ガンマナイフ研究会が行なった臨床研究の代表例として、勝田病院水戸ガンマハウスの山本昌昭先生を研究責任者とする「転移性脳腫瘍に対するガンマナイフ単独治療成績―前向き多施設共同研究」があります。この研究結果はThe Lancet Oncologyに掲載されましたが、このようなインパクトファクターの高い(多数の論文で引用され、影響力が大きい)権威ある英文誌で取り上げられたのは大変名誉なことだと思います。

現在も多施設共同研究が進行中であり、日本発の研究成果が今後海外においても高く評価されていくことが期待できます。こうした現状を踏まえ、期待を込めて今回のテーマを「日本から世界に~From Japan to the world」とさせていただきました。この研究会を通してガンマナイフ治療に携わるすべての方が最新情報を共有し、さらなる治療成績の向上に役立てていただくことを願っています。

ガンマナイフ研究会の様子2
ガンマナイフ研究会の様子2

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  • 横浜労災病院 副院長・脳定位放射線治療センター長

    周藤 高 先生

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