接触皮膚炎は日常的におこりやすい病気であり、誰もが経験したことがあると思います。そしてこの病気は、原因との接触を避けることができれば症状が改善されるため、原因が何であるかということがとても重要な病気でもあります。
では具体的にどのようなものに触れたときに接触皮膚炎は発症するのでしょうか。正しい知識をもって、自分でも原因を考えられるようになることが大切です。今回は京都大学医学研究科皮膚科学教室教授の椛島健治先生にお話をお伺いしました。
接触皮膚炎とは体外からの刺激物質が皮膚に接触することで生じた皮膚炎のことを指します。炎症を伴うために、赤く腫れたり、熱を持ったりすることもあります。接触皮膚炎はその発症の仕組みによって1.刺激性接触皮膚炎・2.アレルギー性皮膚炎・3.光接触皮膚炎の3つに分類されています。
では接触皮膚炎では具体的にどのような症状がみられるのでしょうか?まずは「ある特定の場所にできる」そして「繰り返しできる」場合には接触皮膚炎を疑います。
全身に症状ができる全身性のものもありますが、多くは体の一部にできる限局性になります。限局性の場合、普段露出している部分である頭・顔・眼の周り・口の周り・耳の周り・首・手などに多く見られます。しかし、普段外に露出していない部分でも接触皮膚炎が生じる可能性はあります。
湿疹は小さくて赤いぶつぶつとした点(紅斑)や皮膚が盛り上がったような形(紅色丘疹)、または中に水が入っているような盛り上がり(水疱)など形状はさまざまです。通常、原因物質と接触した部分にしか湿疹はできないため、その境界がはっきりわかるのが特徴です。また、炎症反応を伴っているために、赤みを帯び、かゆみや痛みを伴うこともあります。
症状が発症するまでの期間は、原因物質によってさまざまですが、刺激性接触皮膚炎の場合、早いと数十分後から反応が現れはじめ、数時間を経て症状のピークとなり、その後数日で症状が治まります。一方アレルギー性皮膚炎や光接触性皮膚炎の場合はおよそ半日後に反応がでた後、48時間後あたりをピークとして、同様に次第に症状が治まります。対策としては、まず原因と思われる物質との接触をしばらく避け、様子をみるのが一般的です。それでも症状が改善しない場合は、その物質が原因ではない可能性が高くなりますので、違う物質や環境自体を疑う必要があります。
京都大学大学院 医学研究科 皮膚科学 教授
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