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インタビュー

公開日 : 2016 年 04 月 13 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

原因のない不調や「未病」を治す漢方医学の考え方-西洋医学との違い

九州大学大学院医学研究院地域医療教育ユニット 准教授
貝沼 茂三郎先生

何らかの不調を感じて病院を受診したとき、「漢方薬」を処方された経験があるという方も多いでしょう。漢方薬は、西洋医学ではなく漢方医学の考え方に基づき、症状や疾患だけでなく一人一人の体質などをみて処方されるものです。私たちに元々備わっている“不調を治す力”を引き出す漢方医学の概要と、西洋医学との違いについて、漢方外来で診療を行っている九州大学大学院医学研究院地域医療教育ユニット准教授の貝沼茂三郎先生にご解説いただきました。

漢方医学と西洋医学の違い-西洋医学は病気の原因を追究し治療する

臨床の場では、西洋医学に基づく治療のみでは不十分と思われるときに、漢方薬を併せて処方することは珍しくありません

実際に、現在何らかの薬剤と共に漢方薬を服用されているという方も少なくはないでしょう。しかし、西洋医学と漢方医学の考え方には大きな違いがあります。

西洋医学では、患者さんの疾患の原因を突き詰めて解明し、その原因に対する治療を行います。たとえば、がんに対する「分子標的治療」(がん細胞にターゲットを絞った治療)などが、その代表として挙げられます。

西洋医学は専門領域に特化し、高度な医療を提供する

また、西洋医学では「肝臓が専門」というように、患者さんを「臓器ごと」にみるという特徴もあります。このような西洋医学の在り方は非常に重要であり、私自身も非常に必要であると考えています。なぜなら、医師がそれぞれに専門領域を持ち、研鑽を積んで最新かつ高度な治療を行うことで、過去には治る見込みのなかった疾患が現在では治癒するものになっているからです。