インタビュー

脳動静脈奇形(AVM)の治療ー画像で見る実際の症例とは

脳動静脈奇形(AVM)の治療ー画像で見る実際の症例とは
寺田 友昭 先生

昭和大学藤が丘病院脳神経外科 教授

寺田 友昭 先生

この記事の最終更新は2016年04月23日です。

大きなものや深部に存在する脳動静脈奇形は、治療困難な病気ですが適切に治療を行えば後遺症を出さずに根治できる病気です。脳動静脈奇形の実際の症例とその治療法を昭和大学藤が丘病院寺田友昭先生にうかがいます。

赤い囲み部分が出血したAVM。矢印(黄色点線)の向きにマイクロカテーテルを入れてNBCAとオイドラギット(Onyx類似の薬剤)を注入する(写真:寺田先生ご提供)
治療後AVMが消失している(写真:寺田先生ご提供)

発見の経緯・実際に行ったこと

第一子出産から1ヶ月後に小脳のAVMの破裂により突然の激しい頭痛めまいが起こり受診しました。マイクロカテーテルを流入動脈(ナイダスへ入る動脈)の末梢まで挿入し、NBCAとオイドラギット(Onyx類似の薬剤)を注入しAVMを完全に閉塞しました。その後再発なく7年が経過しています。

赤い囲み部分が出血したAVM(写真:寺田先生ご提供)
3回目のOnyx注入時の状態で描出されるAVMはかなり小さくなっている(写真:寺田先生ご提供)
ガンマナイフを行ってから1年後の状態。AVMはほぼ消失している(写真:寺田先生ご提供)

脳梁の大きなAVMが破裂し紹介入院となりました。3~4ヶ月ごとに3回に分けてOnyxを注入しAVMが小さくなった時点でガンマナイフの照射を行い、AVMはほぼ消失しました。現在、後遺症は全くありません。

 

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