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アトピー性皮膚炎(こども)

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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症状

アトピー性皮膚炎では、慢性的に皮膚の炎症がよくなったり悪くなったりを繰り返し、とても強いかゆみが現れます。年齢に応じてかゆみが生じやすい部位には差があります。

たとえば、乳児であれば頭や顔に湿疹を認めることが多く、乳児脂漏性湿疹と混同されることがあります。しかし、乳児脂漏性湿疹であれば慢性的によくなったり悪くなったりを繰り返すことはなく、月齢とともに改善することが期待できます。

また、幼児であれば汗をかきやすいひじや膝関節の内側に湿疹が現れやすいです。慢性的な炎症が繰り返されていることを反映して、皮膚がごわごわと厚く硬くなってしまう(苔癬化(たいせんか))こともあります。

小児の場合

小児では、アトピー性皮膚炎により成長や発達に影響が出ることがあります。アトピー性皮膚炎によるかゆみは非常につらいものであり、夜間の睡眠が障害されることもしばしばあります。寝不足から日中の集中力が低下することもあります。

この場合には、幼稚園や小中学校といった集団生活の場における人間関係の構築に影響が出ることもあります。また、睡眠不足から学業に支障をきたすこともあります。

さらに、治療がうまくいっていないときには特に、バリア機能が障害された皮膚から栄養喪失が生じてしまい、年齢相応の成長を達成することができないこともあります。

乳幼児の場合

乳幼児においては、食物アレルギーと関連してアトピー性皮膚炎の皮膚症状が現れることがあります。アトピー性皮膚炎に対して治療をしているにもかかわらず皮膚症状がなかなか改善しないときには、背景に食物アレルギーが隠れていることを疑う必要があります。

アトピー性皮膚炎では、皮膚がかきむしられることで皮膚に細菌が付着しやすくなり、細菌感染を併発することもあります。

また、ヘルペスウイルスが増悪し、カポジ水痘様発疹症と呼ばれる重篤な皮膚感染症をきたすこともあります。さらに顔のかゆみが強いときには、慢性的に目に対して外的な刺激を加えることもあり、網膜剥離をきたすこともあります。

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