症状
原発性腋窩多汗症を発症すると、ストレスや緊張感を覚えるといった交感神経が過敏にはたらくときなどに、腋の下に大量の汗が分泌されるようになります。汗は左右両方の腋の下から分泌され、衣類に大きな汗のシミができることも少なくありません。
また、腋の下には皮脂などを含んだ汗を分泌するアポクリン腺が多く分布しており、皮膚や毛穴に潜んでいる細菌に分解されて強い悪臭を放つようになります。これは腋臭症(ワキガ)といわれる病気であり、エクリン腺の汗で生じる多汗症とは別の病気です。また、2つの病気が併存することもあり、多汗による湿潤で細菌が増殖しやすくなると臭いが悪化する傾向があります。
そのほか、原発性腋窩多汗症は、手のひらや足の裏に多くの汗をかく“掌蹠多汗症”を併発しているケースが多く、社会生活のうえでさまざまな苦痛を伴いやすいのが特徴です。
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