治療
口内炎の治療はその原因によって異なります。それぞれの治療方法は次のとおりです。
感染によるもの
多くは特別な治療を行わなくても自然に治りますが、強い痛みがあったり、口内炎がなかなか改善しなかったりする場合には抗ウイルス薬や抗菌薬、抗真菌薬などを使用した治療が行われます。
自己免疫疾患によるもの
原因となる自己免疫疾患の治療が優先して行われます。病状に合わせてステロイド剤や免疫抑制剤、分子標的治療薬などが使用されます。
医療行為によるもの
薬が原因である場合には薬の使用中止が検討されます。しかし、薬を中止できない場合や中止しても口内炎が改善しない場合には、症状の悪化を抑えるためにうがい薬で口腔内の清潔を保ったり、細菌感染を予防するために抗菌薬の内服が行われたりすることもあります。
粘膜への慢性的な刺激によるもの
粘膜に刺激を与えている原因となる虫歯や突出した歯並びなどを治療することが必要です。また、それらの治療が完了するまでの間は、粘膜に刺激が加わらないように病変部に口腔内専用のパッチを使用することがあります。口腔内扁平苔癬では歯科金属アレルギーの検査を行います。
全身性皮膚疾患
原因となる病気の治療が優先して行われます。尋常性天疱瘡や類天疱瘡では、ステロイド薬の内服や病変部位へのステロイド剤塗布が行われます。
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