症状
多発性内分泌腺腫症では、複数の臓器に異常がみられます。
1型
副甲状腺の異常に関連してカルシウムのバランスが崩れ、腎結石や胃十二指腸潰瘍、疲れやすさ、便秘、骨折などさまざまな症状が現れます。
また、下垂体と呼ばれる脳の一部が異常を示すことから、顔貌(顔つき)の変化や肥満、月経不順や不妊、高血圧や糖尿病などの症状・病態が引き起こされることがあります。
高血圧や糖尿病が持続し、脳血管障害や虚血性心疾患を生じることもあります。さらに、膵臓の異常が出現し、胃潰瘍や低血糖などの病態が生じます。
2型
副甲状腺に異常を示すこともありますが、副腎や甲状腺にも異常を伴うことが特徴です。副腎に異常が生じることで、過剰な高血圧、冷や汗、頭痛などが引き起こされます。
甲状腺の障害としては、髄様がんと呼ばれるタイプの悪性腫瘍が発症することがあります。
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