原因
月経時に強い下腹部痛、腰痛が引き起こされる状態で、日常生活が著しく障害されるケースがあります。月経痛の原因は、成熟した子宮内膜が子宮の壁から剥がれ落ちて排出される際にプロスタグランジンが発生し、それによる子宮収縮と、子宮に栄養を送る血管が攣縮することで子宮の筋肉が酸素不足になることだとされています。
機能性月経困難症の明確な発症メカニズムは解明されていない部分も多いですが、若い女性に多くみられることから、まだ成長段階にある小さく硬い子宮から子宮内膜が排出される際に細い子宮頸部を通ることで痛みが起こりやすいこと、精神的な影響などが原因と考えられています。そのほか、子宮の位置や運動不足などの関与も指摘されています。
一方、器質性月経困難症は子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮の奇形などの婦人科の病気が原因として挙げられますが、子宮内避妊器具の挿入が過剰な子宮の収縮を引き起こすケースもあります。
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